【カープ】高橋大樹 確実性アップで開幕1軍を狙う!
「もう結果しかない」。
そう話すのは、開幕1軍を虎視眈眈(こしたんたん)と狙う高橋大樹(ひろき)選手。数少ないチャンスの一打席一打席で結果を出し、さらなる目標を立てたい!と意気込む。
広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』では、プロ8年目の高橋大樹選手をフカボリ。プロの世界の厳しさを知るからこそ、開幕に向けて最大限の準備を怠らない高橋大樹選手に話を聞いた。
見通しが立たなかった開幕が見え始め、休戦状態にあった開幕1軍サバイバルが再び本格化。打撃フォーム改造に地道に取り組んできた高橋大樹選手は、その成果を発揮する時を待ちわびていた。
そもそも新フォームにする前の2020年オープン戦でも、10試合に出場し、打率.294、本塁打2本と限られた出場機会の中で長打力を発揮し、充分に存在感を示していた。
「キャンプから、ポイントをしっかり前に置いて、“割り”をしっかり作るという形に取り組んだが、まだ“トップ”が小さかった」と振り返り、その時のバッティングから、さらにミート力を求めるフォームへとモデルチェンジしたのだ。
“トップ”とはテイクバックを終えてスイングを始動する時の両腕の位置。
“割り(割れ)”は、スイングに移る時、バットを構えた上半身は後ろへ、踏み込む下半身は前へ、とそれぞれ反対方向に動いて、体全体を伸ばし、バネのような状態にすること。
キャンプから取り組んだのは、大きな“割り”を作ってバットを加速させる距離と、強い体の回転をうみ出し、打球に大きな力を加えるという飛距離重視のパワーバッティングだ。
改良後は、“割り”を意識して後ろに引っ張っていた腕は、自然な形に構えてトップを深く。そこからムチのようにしならせながらバットを出すことで、遠回りをせず、より体に近いポイントにボールを呼び込んで打つ。“ミート”力=確実性を重視したフォームへとモデルチェンジをはかった。
二人三脚で取り組んできた朝山東洋1軍打撃コーチも、分離練習中、
「一番見た目で変わったのは、Bグループでは高橋大樹選手。センターから右中間方向への打球が3月より全然飛ぶようになっており、非常に良い形で新しいスタイルに行っていると思う」と目を細める。
「結果を残せるようにがんばるしかない。練習でやってきたものをしっかり結果で出し、2軍に行くことなく、開幕1軍に残りたい」と、自分を信じで突き進む高橋大樹選手。練習の成果を試される時が刻一刻と近づいている。
広島ホームテレビ
『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00)5月23日放送
ライター 湯谷葉子