【カープ】エース大瀬良の弱点対策とは?
「ちょっとわがままを言って、別メニューでランニングやトレーニングをさせてもらった」
こう話すのは、今シーズンもエースとして活躍が期待される右腕・大瀬良大地投手。
1週前までの練習中、1人別メニューで調整している姿を多く見られたことについて、そう答えた。
その理由とは?
広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』では、2年連続で開幕投手に指名された大瀬良大地投手をフカボリ。現在の胸の内や取り組みを聞いた。
取材をした日も、一番乗りで室内練習場に現れ、来るべき時に向け準備をすすめる大瀬良投手。
「練習でやりたい事、やっておくべき事を取りこぼしのないように、全て100%の状態で取り組めるように、早く来てランニングやストレッチをやっている」
と、エースと言えどもおごりなく、真摯に練習に向き合う。
「これまでの練習は、新しい球種のシュートだったり、フォークだったり、精度を上げておきたいボールにフォーカスを当てていたが、今の時期は状態が悪くないので、(カットなど)持っている球種の精度を上げたり、パフォーマンスを維持して、より良くしていく取り組み方になっている」
と頼もしい。
分離練習を続けていたカープ。大瀬良投手もルーキー森下暢仁(まさと)投手らと同じ組で一日置きにトレーニングしていたが、1人別メニューで調整する姿も見られた。
「暑くなっていく状況で開幕していくにあたって、良い状態を夏場にもキープしていけるよう、下半身を鍛えたりすることに課題を置き、別メニューでランニングやトレーニングをさせてもらった。基本的には走って身体を作るタイプなので、若い子たちに負けないよう、より多く走りたいと思う」
開幕の先の夏場を見据えて調整を行なっている大瀬良投手。さらに汗をかくことで脱水症状になり“体がつりやすい”という自身の弱点といえる部分への対策を行なっていることを明かした。
また
「サプリメントに関してはプロフェッショナルな先輩の(中田)廉投手から、(栄養成分の)マグネシウムを身体に塗るものがあると聞き、さっそくネットで購入して試しているところ。結構ハードなメニューでトレーニングをやっているが、つるような感覚も今はないので、ハードな中でもベストなものを毎日効率良く取り組めていると思う」
と話す。
今やれることに全力をつくす日々。
早ければ来月19日にも開幕すると言われている中でも、その思いは変わらない。
「うっすらと日程も見えてきているかなという感じはあるので、まだ確定ではないにしろ、少しずつ開幕を目指してやっていかなくてはいけない。また強度を上げて、どんどんやっていければなと思う」
と力強く語る。
広島の緊急事態宣言が解除されたことで、これまで1勤1休だった練習も、5月17日から3勤1休になり、実戦に向けた準備に入る。今月末には紅白戦を行いたいとしているカープ。待ちに待った開幕で、エースがどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、楽しみでならない。
広島ホームテレビ
『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00)5月16日放送
ライター 湯谷葉子