【カープ】防御率0.00の失敗しない男 新守護神・栗林良吏投手が新人王目指す!

「シーズンが終わった後に自分をクローザーにして良かったと言ってもらえるように、まずは1年間チームの勝利に貢献して戦っていきたい」と目を輝かせるのは、今シーズン守護神として指名されたドラフト1位ルーキーの栗林良吏(くりばやし りょうじ)投手。

 

広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』では、カープの若き守護神・栗林投手をフカボリ。開幕からの連続無失点新人記録を更新したその翌日に収録したインタビューを届けた。
※データはすべて2021年5月22日O.A.時現在 ※以下、敬称略

栗林良吏投手 栗林良吏投手 (C)HOME

 

5月4日。マツダスタジアムで行われた巨人戦。
1対1で迎えた9回表にマウンドに上がった栗林。先頭の代打・亀井義行を得意のフォークで三振に切って取り1アウト。
その後2アウトながら2塁にランナーを背負うピンチで強打者・丸佳浩を迎える。ここも自身のウィニングショット・フォークで三振を奪ってみせた。
これで開幕からスコアボードに0を並べた試合は14となり、新人の開幕からの無失点記録を更新した。

 

しかしこの記録更新も、チームの連敗が続く中で勝ちにつながらず、引き分けに終わったことから「うれしさは全然ない」と栗林は喜びを封印し、あくまでもチームの勝利にこだわる姿勢を見せた。

 

抑えに指名されたのはシーズン開幕直前。デビュー戦は3月27日の開幕第2戦となる中日戦。
わずか10球の危なげないピッチングで1つ目のセーブを記録した。その後、ここまでリーグ2位の9セーブをあげ、奪われた点は0。
失敗しない男・栗林は今や絶対的な守護神として君臨している。

 

「やっぱり最初の頃は、初回からドキドキして、今日(出番が)回ってくるかなとか、準備が早くて作りすぎたりとかあったが、今はだいぶ落ち着いて、徐々に徐々に体を作っていくことができている」と明かす。

 

練習中の栗林投手 練習中の栗林投手 (C)HOME

 

栗林、最大の武器といえば「永川(勝浩)コーチ、横山(竜士)コーチに教えてもらって自信になっている」と話す落差のあるフォーク。
そのフォークで三振を量産し、奪三振率は14.77と堂々のセ・リーグ1位だ(※投球回数10以上)。
さらに驚くことに、ストレートとフォークの投球フォームの映像を重ねてみると、腕の振りや位置がほとんど同じだということがわかる。

 

今シーズンは阪神・佐藤輝明、DeNA牧秀悟、栗林と同じ投手で社会人出身の阪神・伊藤将司などルーキーが球界を席巻。熱い新人王争いが繰り広げられている。
「新人王のチャンスは今年しかないので、取れたらもちろん嬉しいし、そういう気持ちももちろんある」と意欲を見せる新守護神・栗林。
ファンが期待するのは、もちろん2年連続カープからの新人王だ。

 

 

広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00) 2021年5月22日放送
ライター 湯谷葉子

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