泳ぐ芸術品「錦鯉」の誕生は偶然から【地球派宣言】

錦鯉 錦鯉 (C)HOME

 

「鯉」と言えば、城のお堀などで見られる「赤や白に彩られた優雅な姿」をイメージする人が多いのではないでしょうか。
これは観賞用に改良された錦鯉です。

鯉は英語でcarp。
しかし、日本の錦鯉はその認知度と人気の高さから、「koi」「nishiki goi」とも呼ばれています。

 

美しい模様と色彩があしらわれた錦鯉は、果たしてどのように誕生したのでしょうか?

広島県内で鯉の養殖を行う「小西養鯉場」の小西丈治社長によると、「鯉はとても人に慣れやすい魚。鯉同士で全く喧嘩をしない、平和的な魚ですね」と語ります。

小西養鯉場の錦鯉 小西養鯉場の錦鯉  (C)HOME

 

鯉はもともと川や湖などに広く分布している淡水魚です。
生命力が強く、長生きする魚として良く知られていますが、環境に適応する能力も非常に高く、汚れた水域でも生息しています。
この真鯉から突然変異した変種を観賞魚として養殖したものが、錦鯉の始まりといわれています。

真鯉 真鯉 (C)HOME

 

その後、改良が重ねられ今では80種以上の品種が作られています。
最もポピュラーなのは赤と白の模様「紅白」。

紅白 「紅白」 (C)HOME

 

赤、白、黒の、大正時代に確立された「大正三色」と昭和に入ってできた「昭和三色」。

大正三色 「大正三色」 (C)HOME

 

昭和三色 より墨が多い「昭和三色」 (C)HOME

 

この3種類が錦鯉の代表となる品種です。

いろいろな種類があり、2つと同じ模様がないので、自分の好みで飼うことができます。
最大の産地は発祥の地でもある新潟県ですが、広島も養殖が盛んな地域の一つとして、世界中から愛好家が集まります。
その優雅な姿から「泳ぐ芸術品」と讃えられる、日本生まれの錦鯉。

日本が世界に誇る泳ぐ芸術品 日本が世界に誇る泳ぐ芸術品 (C)HOME

 

鯉を鑑賞し、めでることができるのも平和な時代だからこそ。鯉のように私たち自身も平和な世界を作っていきたいですね。

 

 

広島ホームテレビ『5up!
地球派宣言コーナー(5月19日放送)

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