泳ぐ芸術品「錦鯉」の誕生は偶然から【地球派宣言】
2021.05.20
2022.04.28
![錦鯉](https://hread.home-tv.co.jp/wp-content/uploads/2021/05/939c8130cf8a200e623ebfd2adef83be-1024x576.jpg)
「鯉」と言えば、城のお堀などで見られる「赤や白に彩られた優雅な姿」をイメージする人が多いのではないでしょうか。
これは観賞用に改良された錦鯉です。
鯉は英語でcarp。
しかし、日本の錦鯉はその認知度と人気の高さから、「koi」「nishiki goi」とも呼ばれています。
美しい模様と色彩があしらわれた錦鯉は、果たしてどのように誕生したのでしょうか?
広島県内で鯉の養殖を行う「小西養鯉場」の小西丈治社長によると、「鯉はとても人に慣れやすい魚。鯉同士で全く喧嘩をしない、平和的な魚ですね」と語ります。
![小西養鯉場の錦鯉](https://hread.home-tv.co.jp/wp-content/uploads/2021/05/97969f8ca4b103d742210e933717231e-1024x576.jpg)
鯉はもともと川や湖などに広く分布している淡水魚です。
生命力が強く、長生きする魚として良く知られていますが、環境に適応する能力も非常に高く、汚れた水域でも生息しています。
この真鯉から突然変異した変種を観賞魚として養殖したものが、錦鯉の始まりといわれています。
![真鯉](https://hread.home-tv.co.jp/wp-content/uploads/2021/05/2a7b0c82730f4eb67081a86236f02a92-1024x576.jpg)
その後、改良が重ねられ今では80種以上の品種が作られています。
最もポピュラーなのは赤と白の模様「紅白」。
![紅白](https://hread.home-tv.co.jp/wp-content/uploads/2021/05/05eda5419a2684d76612125ccb919c72-1024x576.jpg)
赤、白、黒の、大正時代に確立された「大正三色」と昭和に入ってできた「昭和三色」。
![大正三色](https://hread.home-tv.co.jp/wp-content/uploads/2021/05/21c0958ad77f5493c1d3a40bd08b9181-1024x576.jpg)
![昭和三色](https://hread.home-tv.co.jp/wp-content/uploads/2021/05/6b26ba886943e11433b2f3bd96c10a1b-1024x576.jpg)
この3種類が錦鯉の代表となる品種です。
いろいろな種類があり、2つと同じ模様がないので、自分の好みで飼うことができます。
最大の産地は発祥の地でもある新潟県ですが、広島も養殖が盛んな地域の一つとして、世界中から愛好家が集まります。
その優雅な姿から「泳ぐ芸術品」と讃えられる、日本生まれの錦鯉。
![日本が世界に誇る泳ぐ芸術品](https://hread.home-tv.co.jp/wp-content/uploads/2021/05/8876ba1e3b88dc82430647b7ea0e2c0e-1024x576.jpg)
鯉を鑑賞し、めでることができるのも平和な時代だからこそ。鯉のように私たち自身も平和な世界を作っていきたいですね。
広島ホームテレビ『5up!』
地球派宣言コーナー(5月19日放送)
![SDGs](https://hread.home-tv.co.jp/wp-content/uploads/2020/02/99eadb1255930e7c6b233db4dbf30148-1024x535.png)