はじまりは古代ギリシア・・・進化し続けるカーネーション【地球派宣言】
もうすぐ母の日。
母の日にカーネーションを贈る風習は、20世紀初頭、アメリカのアンナ・ジャーヴィスが、南北戦争で負傷兵のケアを行った亡き母の追悼の会で、白いカーネーションを供えたことが起源だといわれています。
![カーネーション](https://hread.home-tv.co.jp/wp-content/uploads/2021/05/dd438645caf4595bb7f7db3e933a3b1a-1024x576.jpg)
広島県内有数の花の産地、江田島市にある楠部花園(なんぶかえん)では、赤やピンクだけではなく、緑、ベージュ、紫・・・色とりどりのカーネーションが咲き乱れています。
![緑色のカーネーション](https://hread.home-tv.co.jp/wp-content/uploads/2021/05/59b3ea55af001d5f3c5ac086c306b31b-1024x576.jpg)
中には「覆輪(ふくりん)」と呼ばれ、花びらの縁に違った色が混じったものもあります。
色は何百種類とあり、次々と新品種が出ているそうです。
![覆輪のカーネーション](https://hread.home-tv.co.jp/wp-content/uploads/2021/05/b2e68675a4ad5ee62281f559d09964ed-1024x576.jpg)
花びらの形も様々。
花びらの縁にギザギザの切れ込みが入った代表的な形は「剣弁」。
丸みを帯びた「丸弁」は柔らかい雰囲気のために新たに改良されたものです。
![「丸弁」のカーネーション](https://hread.home-tv.co.jp/wp-content/uploads/2021/05/d5a7bd1a770b0afd61d7c4904776bd9e-1024x576.jpg)
花の咲き方にも種類があります。
よく見かけるのは、1本の茎に一輪の花を咲かせる「スタンダード咲き」ですが、茎から枝分かれをして複数の花が咲く「スプレー咲き」と呼ばれるものもあります。
スプレー咲きは、ボリュームがあり、花束やフラワーアレンジメントなど、幅広い用途で使われることが多いそうです。
![スプレー咲きのカーネーション](https://hread.home-tv.co.jp/wp-content/uploads/2021/05/53a89c71df0e25f7b6497dfde1b2b1b5-1024x576.jpg)
カーネーションは花持ちが良く、水替えをちゃんとしていれば、冬場なら2カ月、夏場でも1カ月は持つそうです。
楠部花園の楠部さんは、
「今年はお母さんに会えない人が多くいると思う。お母さんの心の癒やしのためにも、定番ですがカーネーションを贈ってもらえれば」と語ります。
![カーネーションを収穫する楠部さん](https://hread.home-tv.co.jp/wp-content/uploads/2021/05/19cbfdbce0bf5cb8b6cdb580e8aa5011-1024x576.jpg)
カーネーションは古代ギリシャ時代から栽培されていたといわれ、とても歴史の長い花です。日本に伝わって来たのは江戸時代。
日本の花文化に取り入れられ、栽培農家の努力と熱意により新しい品種が生まれ、今も進化し続けています。
普段はなかなか伝えることができない感謝の気持ちを、カーネーションと一緒に届けてみませんか?
広島ホームテレビ『5up!』
地球派宣言コーナー(2021年5月5日放送)
![SDGs](https://hread.home-tv.co.jp/wp-content/uploads/2021/02/66b535962734fccd0f40b2abe32bf6ba-300x169.jpg)