【カープ】遠藤投手 誕生日に欲しいものは「開幕」
「開幕してほしい」と話すのは、4月8日に21歳の誕生日を迎えた遠藤淳志(あつし)投手。
「一番ほしい誕生日プレゼントは何か?」と聞かれ、少し間をおいて笑顔でそう答えた。
広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』では、今年から先発転向を目指す遠藤投手をフカボリ。
開幕ローテーション入りをつかむため入念な準備を進めている遠藤投手に、その取り組みのポイントを聞いた。
プロ3年目。初の開幕ローテーション入りをかけたサバイバルの真っ只中での一時休戦で、ローテーションはいまだ白紙の状態。
実戦の場がない難しい調整が続く中、ライバルを一歩でもリードするために、日々あることに取り組んでいた。
それは“投げ終わりの左足を安定させる”こと。
遠藤投手は「投げ終わった後の左足が、去年からずっと決まらない部分もあった。スピードを上げるために下半身を支えないといけない。どんなに力がかかっても耐え切れるようなトレーニングを意識して行なっている」と話す。
精度の高いピッチングを追求し、安定した土台を作り上げようとする遠藤投手。
そのきっかけになったのが、身近でハイレベルなパフォーマンスを続けているドラフト1位ルーキーの森下暢仁(まさと)投手の存在だ。
「きれいなフォームでコントロールも良く、安定している森下さんの良いところを練習から見ていて、自分もこういう風に投げたいなという思いを常に持っている」と明かす。
また、自らトレーナーに申し出て相談しながら、下半身のトレーニングを強化している。
番組MCのロザン・宇治原史規は、「向上心の賜物。若い世代がお互い刺激し合って高め合っているという感じがして楽しみ。開幕が遅れている分、この時期をできるだけプラスに変えていこうと考えて調整にのぞんでいると思う」と、若鯉たちを頼もしく感じているようす。
また、ロザン・菅広文は「自分なら誕生日プレゼントは“PS4(プレイステーション フォー)って答えるけど」とおどけつつも、「開幕」と答えた遠藤投手に感心していた。
今は再び始まる戦いに備える鍛錬の時。
ひとまわりも、ふたまわりも成長し、開幕からローテーションをつかんだ先には、見たい景色が待っている。
「自分が思っているような投球をして、それを一番にファンの皆さんに見てもらいたいので、2ケタ勝利して喜んでいる自分を想像しながら今は練習に励みたいと思う」と、目を輝かせる。
先発投手としてマウンドに上がり、活躍する遠藤投手の姿を見る日が待ち遠しい。
広島ホームテレビ
『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00)4月18日放送
ライター 湯谷葉子