広島市安佐北区の廃線駅舎カフェ 店内には懐かしの切符売り場窓口や時刻表も

“ポツンと”佇む飲食店をリサーチ!
リポーター・大松しんじが向かったのは、安佐北区安佐町。
山と川に囲まれた静かな街に、廃線になった可部線の安芸飯室駅の建物を利用したお店がありました。

 

駅舎カフェ Romui (C)HOME

 

店の名前は飯室(いむろ)の反対読みで「駅舎カフェ Romui(ロムイ)」
カフェを始めたのは5年ほど前、地元の人たちの思い出が詰まった駅舎を残したいと願う主婦たちが経営しています。

店内には駅舎時代に使われていた窓口や時刻表などが今も残されています。
店主の免田さんは、駅の大切な思い出を守るため、当時の駅の看板まで手作りで再現しました。

 

切符売り場 (C)HOME 手作り看板 (C)HOME

 

お店には、月に一度、そば打ち四段の江角名人が来店し、こだわりの蕎麦を打ちます。
ゆで時間は40秒。1人前ずつしか茹でません。
昆布としいたけを一晩つけて、いりこと鰹節で出汁をとっているそうです。

 

ざるそば (C)HOME

 

一口食べると優しいのどごし。めんつゆからはそれぞれの素材の味が。

駅舎カフェでは料理長の世良さんが調理場を預かっています。
世良さんは地元の料理教室でフランス料理や和食料理を指導するプロの料理人。
お店の一番人気は週替りのランチ。

 

週替りランチ (C)HOME

 

なかでも大好評なのは「白いスープ」。
地元でとれた生の大根と干し大根にお米を入れてとろみをつけ、優しい味のスープに仕上げているそうです。
ミンチカツは肉と玉ねぎだけで作っていて、玉ねぎの甘さと肉汁がジューシー。シンプルだけどパンチが効いています。

 

大根スープ (C)HOME

 

お店の近くには、50品種ものフルーツを栽培しているフルーツ博士がいて、ランチにもそのグレープフルーツが使われています。

 

店主の免田さんは「廃線になった安芸飯室駅舎を守っていかなくてはいけないという使命がある」と話していました。
夢は、「一帯をお花畑にして、小さい子から大人まで楽しくなるような花の駅にしたい」と語ります。

 

町を元気に、そして人々を笑顔にしたいと願う とても明るく元気な人たちのお店でした。

 

■駅舎カフェ Romui(ロムイ)
広島市安佐北区安佐町飯室2905
電話:090-4579-8663

 

 

広島ホームテレビ『みみよりライブ 5up!』(2021年3月12日放送)
ひろしまリード編集部
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