博士が語る!夢が膨らむ宇宙の世界|地球派宣言

先月、地球派宣言の特別トークイベントが行われました。

今回のタイトルは『こどもたちと地球を学ぼうin広島県立図書館』。

 

トークイベントのようす

 

講師は、井筒智彦さん。JAXAで宇宙を研究した、まさに宇宙博士です。

 

井筒智彦さん

 

月の探索や宇宙旅行など身近な宇宙から、銀河など果てしない世界まで、宇宙の楽しさを子どもたちに伝えました。

 

宇宙の話をする井筒さん

 

宇宙博士こと井筒さんは、宇宙の基礎知識からトークを開始。

天空をゆらめき、光のカーテンのように輝く自然現象「オーロラ」。

このオーロラが光っているところが地球と宇宙の狭間で、その距離は約100km。

実は、宇宙は思っているより近いんです。

 

オーロラ

 

イベントの中で盛り上がったのが『宇宙のクイズ』。

そのひとつが「宇宙でもボールペンが使える?〇か×か?」。

地球上では、重力にしたがってインクが下に落ちて来るのでボールペンが使えるのですが、無重力状態だとインクが落ちてこないから使えない。

正解は×かと思いきや、開発費3億6千万円をかけて、宇宙でも使えるボールペンが作られたので〇が正解でした。

 

宇宙のクイズ

 

さらに、子どもたちを驚かせたのが広島県立図書館おすすめの宇宙の本。

そのひとつ、『空の上には、何があるの?』という本は、開いてみると長さが2.5mもあるんです。

月の解説をじっくり読むのもいいし、広げて眺めるのも楽しい本です。

 

広島県立図書館おすすめの本『空の上には、何があるの?』

 

広島県立図書館内の『サイエンスライブラリー』には、他にも宇宙に関する本があります。

 

サイエンスライブラリーのようす

 

イベントを終えた井筒さんは、このトークイベントを通して「果てしない宇宙を感じることで、広い宇宙の中にある地球に目を向けるきっかけにして欲しい」と語りました。

トークイベントに参加した子どもたちは、「星のクイズが楽しかった」「宇宙に行ってオーロラを見てみたい」と、夢が膨らんだようです。

 

イベントを終え「宇宙に行ってオーロラを見てみたい」と語る参加者

 

今回、井筒さんに宇宙を楽しめるおすすめスポットを教えてもらいました。

その場所では、「プラネタリウムを案内する方が素敵な歌声を披露してくれて、歌声の中で星を見る体験ができる」そう。

訪れたのは、三原市久井町にある『宇根山天文台』です。

 

宇根山天文台

 

土日と祭日、プラネタリウムを上映し、天体望遠鏡を使って天体観測もできます。

 

プラネタリウムのようす

 

プラネタリウムで解説を担当するのは向井清治さん。

上映が始まり間もなくすると、その歌声が響き渡ります。

向井さんは歌が好きで、解説の中に歌を交えるようになったそう。

 

向井清治さん

 

プラネタリウムでは、その季節の夜8時頃、南の方角に見える星を案内することが多いそうです。

向井さん曰く、星空を見る前に、星がどの位置にあるのか全体感をつかむことが重要だとか。

頭の中で思い浮かべて、点と点をつないで線にして、線と線をつないで形にして探していくのがコツだそうです。

 

プラネタリウム「冬の星座」

 

冬の星空の中には、「すばる」という星の集まりがあります。

谷村新司さんの楽曲『昴』の原点となった星たちです。

 

プラネタリウム「すばる」

 

プラネタリウムで星について学んだあとは、天体望遠鏡を使って観察。

この日は、快晴で、空気が澄んで大気のゆらぎもなかったので、観察には絶好の条件でした。

 

天体望遠鏡

 

そんな好条件の中、木星や光り輝くシリウスなどを見ることができました。

 

木星

 

シリウス

 

美しい星空を眺めながら宇宙を感じる天体観測。

果てしない世界の中に、新たな発見があるのではないでしょうか?

 

天体観測のようす

 

 

 

 

広島ホームテレビ『ピタニュー
地球派宣言コーナー(2024年3月6日放送)

SDGs

 

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