【広島市植物公園】個性派揃い!ランの不思議な世界|地球派宣言

先週末、広島市植物公園で「春の特別ラン展2024」が始まりました。

約500種類・4,000鉢・20万輪のランが大温室を中心に展示されています。

今回は珍しい展示だけでなく、普段入ることのできないバックヤードに潜入し、ランの魅力に迫ります。

 

「春の特別ラン展2024」のようす

 

今年は、新しいサッカー専用スタジアムの完成を祝い、サンフレッチェ広島のチームカラー・紫色で彩られています。

紫色のランは珍しく、限られた品種しかないそう。そのほとんどが高い山に生えているんだそうです。

 

祝!新サッカースタジアム

 

紫色のラン展示のようす

 

紫色のランのひとつが、フィジー・パプアニューギニア原産の「デンドロビウム パルブルム ミヌツム」。

高山にある植物で、なかなか虫が来ないため、長い期間花を咲かせます。

こちらに展示されているランは、約2か月間咲いているそうです。

 

デンドロビウム パルブルム ミヌツム

 

個性的なヨーロッパ原産のランもありました。それが「オフリス ボンビリフロラ」。

花は小さいのですが、これで満開の状態だそう。

 

オフリス ボンビリフロラ

 

今は葉がありますが、夏になると休眠して地上部は枯れてしまいます。

半年くらいは地下部だけで寝て過ごすため、1年間で半分くらいしか見ることができないランです。

 

オフリス ボンビリフロラの花

 

展示の中で、人だかりができている場所がありました。

その先にあったのは、ランなのですが…よく見ると動いているんです。

その正体は、「ハナカマキリ」。

花びらに居座って、蜜を吸いに来た虫を食べるカマキリで、別名「ランカマキリ」とも言われています。

 

ハナカマキリ

 

植物の中でも多くの品種があるラン。

その展示のために欠かせない場所を見せてもらいました。

それは、ランを育てる栽培温室です。

 

栽培温室

 

広島市植物公園では、2,300種類のランを栽培しています。

温室の中には、つぼみの状態で花を咲かせる前のランがありました。

 

栽培中のラン

 

ランの育て方について、広島市植物公園 栽培・展示課の上野明 楽さんによると、一般的な庭に植える植物より乾燥に強いので、水をたっぷりあげてしっかり乾かすのが育てるコツなんだそう。

ポイントさえ押さえれば、育てるのは難しくないと言います。

しかし、ランの一種「シンビジウム」の中には、同じ種類の中でも木につくもの、地面に生えるもの、菌に依存して葉が出てこないものなどがあり、全部が同じ作り方ではないのだそうです。

そこが難しいところではありますが、面白いところでもあると上野明さんは言います。

 

シンビジウム

 

ランの一種「カトレア」を中心に栽培する温室では、ランならではの特徴を聞きました。

その特徴は花びらにあります。

 

ランの花びら

 

花の中にひときわ目立つ「唇弁(しんべん)」と呼ばれる部分があり、「リップ」や「ラベラム」とも呼ばれます。

花粉が唇弁の中についていて、虫が入った時に背中に花粉がつくようになっているのだそう。

普段はなかなか見ることがないのですが、一番目立つところにあるのがランの特徴なんだそうです。

 

唇弁

 

広島市植物公園にしかない品種もありました。

それは、原種や交配種をかけ合わせて作ったラン。

交配種は自然の種ではないので、人が手をかけないと絶えることがあるのだそうです。

このような品種を守ることも植物公園の大事な仕事だと上野明さんは言います。

 

広島市植物公園オリジナル交配株

 

上野明さんは、「普通の植物が生えないような、木にくっついて生息するなど、進化をしてきたからここまで種類が増えたのかなと。ランは、その進化途中をまだ見ているのではないかと思う。まだまだ知らない種類が山ほどある、そこがランの魅力」と言います。

 

広島市植物公園 上野明 楽さん

 

「春の特別ラン展2024」は2月25日(日)まで開催。

広島市植物公園で新しいランに出会ってみてはいかがですか?

 

「春の特別ラン展2024」のようす

 

 

 

 

広島ホームテレビ『ピタニュー
地球派宣言コーナー(2024年2月21日放送)

SDGs

 

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