【3/9~】広島PARCO開業30周年記念“「パルコを広告する」1969 – 2024 PARCO 広告展”地方初の巡回展開催

パルコを広告する

 

広島PARCO開業30周年を記念し、昨年渋谷PARCOにて開催し好評を博した、パルコの広告表現を通覧できる展覧会“「パルコを広告する」 1969 – 2024 PARCO 広告展” が巡回開催されます。

この広告展は、株式会社パルコが開業した1969年から半世紀を超える広告クリエイティブの歴史を現在の視点で再解釈し、一望できる展覧会。

広告はその企業の宣伝活動の一種であり販売促進の手段ではありますが、パルコの広告は50年を超えるその時代のトップクリエイターの方々と手を取り合い、コマーシャルの範疇を超えた表現として発信されてきました。

会場は「2000年代以降」「1990年代」「1980年代」「1970年代」と4つの年代を遡行していくことで、パルコの広告の原点が垣間見える構成になっています。エリアごとに時代精神の遷移に対応した「予言」(70年代)「広告」(80年代)「渋谷」(90年代)「アート」(2000年代以降)といったキーワードを仮説的に設定し、各時代をかたちづくります。

展示するポスター・CM作品は、エリアごとにそれぞれ2人のゲストキュレーターを招き対談形式で選定し、対談内容を展示会場内で上映するほか、会場で販売する公式リーフレットにも掲載されます。

 

「パルコを広告する」 1969 – 2024 PARCO 広告展 展示内容

1970年代 「予言」

アバンギャルドな表現と伝統回帰、ハイカルチャーとサブカルチャーなど相反する価値観の併存は、この時代のパルコの広告表現、文化活動全般の特徴でした。それは現代の多様性を肯定する「予言」の時代でした。

ゲストキュレーター:上野千鶴子氏(社会学者)、はらだ有彩氏(テキストレーター)

パルコを広告する 「モデルだって顔だけじゃダメなんだ。」   1975 年 AD: 石岡瑛子 C:長沢岳夫 P:横須賀功光 パルコを広告する 「1977 SUMMER」   1977年 AD︓長谷川好男 I:山口はるみ

 

1980年代 「広告」

表層的には明るく軽やかでありながらも、ある種 “難解”さを漂わせていた「広告」は、表現ジャンルの花形であり、トップクリエイターが時代相の切り取りを競うことで、より洗練されていった時代でした。

ゲストキュレーター 椹木野衣氏(美術批評家)、菅付雅信氏(編集者)

パルコを広告する 「昨日は、何時間生きていましたか。」 1985年 AD: 井上嗣也 C:仲畑貴志 P︓加納典明

 

パルコを広告する 「狩人か。旅人か。」 1983年 AD:井上嗣也 C︓糸井重里 P︓十文字美信

 

1990年代 「渋谷」

1990年代に入り、「渋谷」は日本におけるストリートカルチャーの中心地となりました。特に渋谷系の音楽やガーリーカルチャーは親和性が高く、その代表格である方々がパルコの広告に颯爽と登場しました。パルコの広告を媒介に「渋谷」へ世界の才能が集い、共振、そして広がっていった時代でした。

ゲストキュレーター 野宮真貴氏(歌手・エッセイスト)、千葉雅也氏(哲学者・作家)

パルコを広告する 「いっそ、美人に。」1998年 AD︓秋山具義 C:糸井重里 P︓エンリケ・バドレスク パルコを広告する 「やっぱり、友だちだよね。」1996年 AD:タイクーングラフィックス C:加藤麻司 P︓ソフィア・コッポラ パルコを広告する 「HAPPY BIRTHDAY P´PARCO」 1996年 AD:信藤三雄 P:稲葉ゲン

 

2000年代以降 「アート」

2000年代を境に広告を含む文化状況の中で「アート」が存在感を増し、今や「アート」は国民的コンテンツになりました。同時並行でデジタル表現も拡大し、広告表現も変化していきました。目まぐるしい変化がある現在ですが、パルコの広告は「アート」と共存し合い、イメージの喚起力に賭ける流儀を絶やさずに表現されています。

ゲストキュレーター 布施琳太郎氏(アーティスト)、野村由芽氏(編集者)

パルコを広告する 「PARCO SAYS,」 2005年 AD:箭内道彦 C:山本佳宏 P:重森豊太郎 パルコを広告する 「NO MORE IMAGE! PARCO」 2001年 AD:佐藤可士和 C:谷山雅計 I:谷田一郎

※展示内容については予告なく変更となる場合があります。

 

広島PARCO30周年記念トークイベント

広島PARCO30周年を記念してトークイベント「PARCO の広告 1969-2024」が広島PARCO新館7F無印良品特設会場で開催されます。

広島PARCO 新館開業広告などを手掛けたクリエイティブディレクター・箭内道彦氏、広島出身フォトグラファー・三浦憲治氏を招いた1日限りのトークイベント。広島にゆかりのあるクリエイターの目線から、1969年のパルコ創業から現在までの広告の歴史を、時代背景・カルチャーと共に振り返ります。

 

箭内道彦︓クリエイティブディレクター 

パルコを広告する

 

2001年の広島PARCO「MOTTO PARCO」から最新の「SPECIAL IN YOU.」に至るまで、PARCOの様々な広告クリエイティブを手掛け続けている。主な仕事に、タワーレコード「NO MUSIC,NO LIFE.」、リクルート「ゼクシィ」など。「月刊 風とロック(定価0円)」発行人。東京藝術大学美術学部教授。2011年のNHK紅白歌合戦に出場したロックバンド猪苗代湖ズのギタリストでもある。昨年「風とロック20周年記念展」をPARCO MUSEUM TOKYOにて開催。

この3月30日、31日には「箭内道彦60年記念企画 風とロックさいしょでさいごの スーパーアリーナ“FURUSATO”」をさいたまスーパーアリーナにて開催。

 

三浦憲治︓フォトグラファー

パルコを広告する

 

1949年広島市生まれ。東京写真短期大学除籍後、写真家長濱治氏に師事。

1971年より来日ミュージシャン(サンタナ、レッド・ツェッペリン、ピンク・フロイド、エリック・クラプトン、ポリス、etc.)のライヴ写真を撮り始め、武道館でのサンタナのLIVE写真がアルバム「ロータスの伝説」の中ジャケットに掲載。

YMO、ユニコーン、奥田民生、矢沢永吉、井上陽水、松任谷由実、岡村靖幸など多くのアーティストを撮り続け、雑誌、広告、CD ジャケット、ツアーパンフレット、写真集など数多く手掛ける。

2014年より出身地・広島をテーマにした写真展『ミウラヒロシマ』を毎年開催している。

日時 2024年3月17日(日) 14:00~15:30
会場 広島PARCO 新館7F 無印良品 特設会場
出演者 箭内道彦、三浦憲治、草刈洋(パルコ宣伝部)
参加料 無料

※開始時刻30分前より入場可能。
※開催時間が前後する場合があります。
※混雑状況により、立ち見でのご観覧になる場合があります。

 

「パルコを広告する」 1969 – 2024 PARCO 広告展

会期 2024年3月9日(土)~ 2024年3月31日(日) 10:00 ~ 20:30
会場 PARCO FACTORY(広島PARCO 本館6F/ 広島県広島市中区本通10-1)
入場料 無料
公式HP https://art.parco.jp/

※会場内混雑緩和のため、入場整理券を配布する場合があります。

ひろしまリード編集部

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