【カープ】ブレイクの予感 塹江敦哉&高橋樹也

プロ6年目の塹江敦哉(ほりえあつや)投手と、プロ5年目の高橋樹也(たかはしみきや)投手が今季ブレイクの予感。

 

広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』では、オープン戦で積極的に起用され共に防御率1点台と結果を残した期待の若手左腕、塹江敦哉投手と高橋樹也投手をフカボリ。

プロ野球のビッグデータを操るデータマンこと、データスタジアムの佐々木浩哉氏が2人を分析した結果を紹介し、飛躍のカギを探った。

塹江敦哉 (C)HOME

塹江投手の2019年の球種別投球割合/被打率は

 

ストレート 54%/.265

スライダー 34%/.263

シュート 11%/.200

チェンジアップ 1%/.000

 

データマンは「魅力は150km/hを超えるストレート。一方で、ストレートとスライダーの投球割合が高く一本調子になっていたことが課題だった」と分析。

これに対し塹江投手は「ストレートのスピードには自信があるが、コントロールには自信がない去年は小林幹英コーチと菊地原コーチと話して、これからの成長を考えた上で、まずはストレートとスライダーの2球種をゾーンで勝負できるようにという考えの1年だった。去年それができたので今年は落ちる球やシュートを試合で使えるようになった」と、明かしてくれた。

高橋樹也 (C)HOME

一方、高橋樹也投手の2018年(2019年は1軍登板なし)の球種別投球割合/被打率は

 

ストレート 56%/.327

チェンジアップ 18%/.500

カーブ 14%/.500

スライダー 12%/.000

 

データマンは「緩急を生かした投球が特徴である一方、スライダー以外は被打率が高いことが課題だった」と分析。

 

この分析には高橋樹也投手自身も、「ストレートでバンバン押していくタイプじゃないので(緩急が)必要」と認め、「一番自信のある球種はカーブ。オープン戦で空振りも取れている」と語った。

 

さらに、データマンは今年の好成績を裏付けるデータとして、高橋樹也投手のストレートの平均球速が年々上がっていることを紹介。

 

ストレートの平均球速

142.9km/h(2020年)/140.4 km/h(2018年)/137.1km/h(2017年)

 

ストレートの最高球速

147km/h(2020年)/145 km/h(2018年)/147km/h(2017年)

 

これに対し、本人は

「以前に比べてしっかりボールに(指を)かけて投げられている。フォームはそんなに変えていないがイメージは変えている。頭の上から投げるイメージで、しっかりキャッチャーミットに向かって腕をふって投げられている。まだまだだが少しずつ球速が上がっている」と話し、さらなる成長を予感させる。

 

同じ左ピッチャーとして入団当時から比較されることも多かった塹江投手と高橋樹也投手。

高橋樹也投手は「同じ左ピッチャーなので意識するところはある。生活面では一緒にいることが多いが野球面では負けたくない」

塹江投手は「ミッキー(高橋樹也投手)と共に1軍で活躍できるのがベスト。タイプ的には少し違うが、お互い良い成績を目指していける形がいい」と話し、仲の良さもうかがえる2人。互いを高めあう良きライバルとして羽ばたいてほしい。

 

広島ホームテレビ
ひろしま深掘りライブ フロントドア(土曜13:00)4月4日放送

ライター 湯谷葉子
データ提供:データスタジアム株式会社

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