【庄原市】ジビエ給食で考える里山の問題|地球派宣言

庄原市にある小学校12校、中学校6校でイノシシ肉を使ったジビエ料理が給食に採用されています。

この給食をきっかけにして考えていきたい里山が抱える問題とは?

 

給食風景

 

庄原市にある峰田小学校では、去年から給食にイノシシ肉を使ったメニューを取り入れています。

きっかけのひとつに、里山が抱える問題がありました。

庄原市高野町の山間部を訪ねるとイノシシに稲を食い尽くされた現場に遭遇。

去年はお米を収穫できなかったそうです。

 

庄原市高野町の山間部

 

里山の問題とは、イノシシなどの有害鳥獣による農作物被害。

年々被害が拡大し、それに伴いイノシシの捕獲数も増加しています。

 

荒らされた稲

 

そこで、2018年にオープンしたのが「庄原ジビエ工房(庄原市有害鳥獣処理施設)」。

捕獲したイノシシを受け入れ、食材としても活用する食肉処理施設です。

 

庄原ジビエ工房

 

イノシシ1体1体の個体管理はもちろん、衛生管理を徹底することで、安全なジビエを提供する施設として「国産ジビエ認証」を取得しています。

 

イノシシ肉の処理

 

庄原ジビエ工房では、給食メニューの食材としてイノシシ肉を提案。

2年前から学校給食に採用されました。

峰田小学校の栄養教諭 藤岡美和さんは、「イノシシ肉は味がおいしい。牛肉などに比べて安価で栄養価が高く、メニューの幅も広がった」と言います。

 

給食調理風景

 

この日の給食メニューは、イノシシ肉を使ったドライカレー「猪いちばんドライカレー」でした。

 

給食メニュー「猪いちばんドライカレー」

 

さらに、この日は庄原ジビエ工房のスタッフが峰田小学校の5・6年生のクラスを訪ね、特別授業を行いました。

テーマは、里山が抱える問題と庄原ジビエ工房の行っているイノシシ肉の処理についてです。

 

特別授業

 

さらに「イノシシから農作物を守るためにどうすれば良いのか?」をグループで考えました。

 

発表会

 

「畑のそばにブザーを置く。そうすることで、音に驚いて逃げていくから」

「イノシシは高く飛ぶから1m以上の電気柵を置けば飛び越えないのでは」など子どもたちからは様々な案が出されました。

 

子どもたちが考えたイノシシ対策のイラスト

 

今回、特別授業を受けイノシシ肉の給食を食べた子どもたちは、

「イノシシは被害をもたらすこと、獣害と言うのは獣全てではなく人に害をもたらす動物だということが分かった」

「イノシシは怖いけどおいしいものをイノシシから頂いているのでありがたい」と里山の問題やイノシシに興味が膨らんだ様子でした。

 

給食風景

 

余すことなく命をいただくジビエ給食をきっかけに、里山を自分たちで守り、自然の恵みを大切にする心が育まれていくのではないでしょうか。

 

給食風景

 

 

広島ホームテレビ『ピタニュー
地球派宣言コーナー(2023年10月18日放送)

SDGs

 

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