北海道の大自然を生きる動物の親子【地球派宣言】

じゃれあうキタキツネの子どもたち (C) HOME

広大な十勝平野の平原に、キタキツネの子どもたちを見つけました。

 

北海道では、雪解け水が春を告げると、厳しい冬を乗り越えた動物たちが、大自然へと飛び出していきます。

北海道の東部に広がる十勝平野 (C) HOME

 

子どもたちのもとに、エサを求め狩りに出ていたお母さんが帰ってきました。
お腹をすかせた子どもたちが集まってきます。
エサを捕まえられない日は母乳だけ。それも自然界の厳しい掟です。

キタキツネの親子 (C) HOME

 

野生動物に、人間の食べ物をエサとして与えてはいけないのがルール。
しかし、人間が与えた食べ物が、動物たちの側に落ちていることもあります。

キタキツネに与えられたエサ (C) HOME

 

野生と人間の境界線があいまいになることは、どちらにとっても不幸。
私たち人間が一線を越えないことが、キタキツネを守ることに繋がるのです。

 

次に訪れた、根室市の湿原にはタンチョウヅルが集まっていました。
白く美しい羽毛に覆われ、鮮やかな赤色を帯びた頭頂部が特徴です。

タンチョウヅル (C) HOME

 

生まれてまもないヒナも一緒です。

ふかふかの羽におおわれたタンチョウヅルのヒナ (C) HOME

 

そこに現れたのは、ヒナを狙うカラス。ヒナは親鳥のそばを離れないよう必死です。
この時は、親鳥がカラスを追い払い、ヒナは無事でした。

ヒナを狙うカラスを追い払う親鳥 (C) HOME

 

湿原に日が沈みはじめたころ、光り輝く水面にタンチョウヅルの親子の姿が。
自然が作り出す美しい日本の景色がここにありました。

水面を歩くタンチョウヅルの親子 (C) HOME

 

一方、根室市の野付半島では、失われつつある自然がありました。
50年ほど前までトドマツの林が存在していた場所は、海面上昇や地盤沈下によって海水が侵食し、残っているのは立ち枯れた木だけ。

枯れてしまったトドマツの林 (C) HOME

 

豊かな自然のすぐ側では、こうした環境の変化も刻々と進んでいます。

【地球派宣言アーカイブズ(2019年)より】

 

 

広島ホームテレビ『みみよりライブ 5up!
地球派宣言コーナー(2021年1月27日放送)

SDGs
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