築90年超えの長屋で食べるレトロなミユキ茶房のかき氷|広島市南区
暑い夏に食べたくなる「かき氷」。広島市南区宇品にあるミユキ茶房では、夏季限定でかき氷が食べられます。昔ながらの長屋で食べる、喫茶店ならではのかき氷は、ノスタルジックな雰囲気を味わえますよ。
今回は、ミユキ茶房のかき氷を取材してきました!人気のフレーバーは2日で売り切れることもあるそうなので、気になる人は早めにチェックしてくださいね。
一番人気の「ロンドン(ミルク金時)」
ロンドン(ミルク金時)900円
ミユキ茶房で一番人気の定番かき氷「ロンドン(ミルク金時)」は、真っ白な見た目が涼し気な一品。昔、宇品にあった甘味処が提供していたかき氷を再現しているのだそう。
「地元の人には馴染みがあるかき氷なので、食べながら思い出話に花が咲くこともあります」と、店主の牟田さんは話します。
ロンドン(ミルク金時)
爽やかなミルク氷の中には、あんことバニラアイスが入っており、食べ進めるとさまざまな食感と味が楽しめます。
バニラアイスはバニラビーンズがたっぷり入った「ビーンズバニラ」を使用しており、香りが豊かでバニラアイスだけ食べても絶品です。
また、あんこは小豆からお店で炊いて作っています。
「小豆を潰しすぎず粒の食感をしっかり残しています。普通のあんこより塩を多めにしていて、甘いかき氷のお口直しとしてもぴったりなんです」とのこと。
あんこ自体の水気が抑えられているため、かき氷の水分を含んでちょうど良い口当たりになります。
甘いかき氷と塩気のあるあんこは相性抜群!食べる順番や合わせ方で、最後まで新しい発見があるかき氷です。
季節中何度も変わる「paroleのシロップかき氷(梅しそ)」
paroleのシロップかき氷(梅しそ) 1,200円
広島でジャムを作っている「parole」のシロップを使って作られるフルーツ氷は、シーズン中に何回も入れ替わるとのこと。
取材日は「梅しそ」でしたが、過去には、甘夏やあんず、桃やピニャコラーダが登場したことがあるそうです。
梅しそ
甘酸っぱい梅しそのシロップが、爽やかでこれまで食べたことのない味でした。シロップが濃厚なので、食べたあとの満足感も◎
paroleのジャム各種
paroleのジャムは店頭でも販売されているので、お家でも楽しめますよ。
なお、paroleのジャムを使ったかき氷は、フレーバー次第ですぐに売り切れることもしばしば。
「桃のかき氷は1週間は提供できるように仕入れたのですが、大人気で2日で終わりました」と、話してくれました。
味の切り替えは、随時Instagramで更新しています。気になる味は、なるべく早く食べに行ってくださいね。
懐かしさと新しさの共存!ミユキ茶房のかき氷の秘密
ミユキ茶房
お店がオープンして2年経つミユキ茶房。オープンした年から夏限定でかき氷を出しているそうです。そんなミユキ茶房のかき氷には、こだわりが詰まっていました。
体を冷やさず食べ進められる知恵
塩豆(エンドウ豆)
ミユキ茶房のかき氷には、温かいお茶と塩豆が添えられています。これらは、親戚の知恵を借りながら、最後までおいしくかき氷を食べるために考え出されたアイデアになります。
「かき氷は冷たい食べ物なので、どうしても体が冷えてしまいます。女性はとくに冷えやすいので、温かいお茶で冷やしすぎないよう調整しながら食べてください」と、かき氷に込められた牟田さんのやさしさが感じられます。
また、エンドウ豆で作られた塩豆は、塩気が強くポリポリとした食感が印象的です。かき氷の箸休めとして添えられており、塩豆を間に挟むことで体が冷えすぎません。
こだわりの氷とかき氷機
ミユキ茶房のかき氷には、己斐製氷の「安芸の極み純氷」を使用。純度にとことんこだわった氷で、なんと144時間かけて製造されるのだそう!かき氷にぴったりの氷です。
また、ミユキ茶房に入るとすぐに目に入るかき氷機。レトロなKOYOのかき氷機は、40年は経つというレトロな見た目が印象的です。
取材に訪れた日は、写真左側のかき氷機で作られていましたが、昨年はKOYOのかき氷機で作っていたそうですよ。
築90年以上の長屋のレトロな雰囲気も楽しんで
ミユキ茶房・内観
ミユキ茶房の店舗は、店主の祖母が所有していた物件の一角を使っています。そのため、築90年以上の長屋の雰囲気をそのままに、木の香りと風情が感じられますよ。
また、お店のいたるところに店主の好きなペンギンが潜んでいるので、探してみてくださいね。
ミユキ茶房・お庭席
お店の外にはお庭席もあり、日差しが穏やかな日はお庭席でかき氷を楽しむ人もいるようです。
開放的なお庭では、縁日などのイベントも随時開催されています。
ミユキ茶房の基本情報とアクセス
広電「宇品五丁目」もしくは「海岸通」から徒歩5分程度の御幸通りにミユキ茶房はあります。
駐輪場はお店横のお庭席に向かう小道沿いにあり、駐車場は徒歩約1分の距離にあります。わかりにくい場合は店員さんに聞いてくださいね。
なお、土日は行列ができることもあるため、平日に訪れるのがおすすめです。
ミユキ茶房の基本情報
ミユキ茶房・外観
住所 | 広島市南区宇品御幸5-12-4 |
TEL | 082-215-4927 |
営業時間 | テイクアウト・喫茶11:00〜19:00(ランチ11:30〜14:00、ラストオーダー18:30) |
定休日 | 火曜日(不定休あり) |
駐車場 | 1台 |
公式Instagram | https://www.instagram.com/miyuki_sabo/ |
コロッケやおばんざいが並ぶミユキ茶房では、夏の間懐かしいかき氷も堪能できます。風鈴の心地よい音で涼を感じながら、温かいお茶と一緒にかき氷を堪能してくださいね。
ライター/丸山希
※紹介している内容は2023年7月取材時点のものです。公開後内容が変更している可能性があります。