親としては憂鬱?子どもの夏休みに潜むリスクを考えた

子どもにとっては楽しみな夏休み。しかし、親としては憂鬱かも…。

楽しいだけじゃない、夏休みに潜むリスクについて考えました。

 

【夏休みの憂鬱…母親たちの本音】

株式会社キッズラインの調査によると、夏休み中、毎日子どもが自宅にいることについて、約8割の母親が憂鬱に感じています。

 

株式会社キッズライン調べ(2018年)

 

憂鬱に感じる理由を調査したところ、「自分の時間がない」、「食を考えるのが面倒」といった声が多い結果に。

 

「憂鬱に感じる理由」株式会社キッズライン調べ(2018年)

 

「ママたちの本音」株式会社キッズライン調べ(2018年)

 

「1人きりで過ごす夏休みがほしいと思いますか?」という質問には、9割以上が「はい」と回答。自分の時間がなかなか取れない母親たちの本音が垣間見えます。

 

株式会社キッズライン調べ(2018年)

 

【実際に子育てをしている母親の本音】

実際に子育てをしている母親は、子どもの夏休みについてどう思っているのか。

男児4人の子育てに奮闘している広島市の河野 成美さんに話を聞きました。

 

「お昼ごはんが大変…手間も食費も増加します。子どもは家にいるとテレビを見るかゲームをしたい。私はそれをあまりしてほしくない。互いにストレスが溜まる」

と、母親のあるあるとも言える悩みを話します。

 

そんな悩みに役立ってくれるのが、児童館なんだとか。

小・中学生の遊び場、居場所として利用できます。

 

「極力児童館に行ってほしいと願います(笑)」と話す河野さん

 

【家に居場所がないと感じる子どもたち】

子どもと長時間家にいることでストレスが溜まってしまい、最悪の場合、虐待に発展するケースもあるそうです。

さらに、「家で過ごすことがしんどい」と考える子どもも一定数いると、名古屋大学大学院の内田 良教授は話します。

 

「家に居場所がないと感じる?」※中学生を対象 NHKの調査データをもとに内田教授が分析

 

児童虐待相談 対応件数 ※全国(厚生労働省「児童虐待相談対応件数の動向」)

 

家の中にいるだけで親とのケンカが絶えない、身体的暴力を受けるなど、親との関係に問題を抱える子どもたちを助けるにはどうすれば良いのでしょうか。

 

「虐待問題はずっと言われていることなのですが、仮に通報したときに、”間違えていたらどうしよう、ただ子供が泣いているだけだったら”と。そうじゃなくて、”不安なことがあれば通報する、間違っていたとしても子供を守るためなんだから”と。こういう気持ちをみんなでシェアしないといけない」

と、子どもの安全は社会で守っていかなければならないと内田教授は語ります。

 

また、家庭でも学校でもない第3の居場所があることを子どもたちに発信していくことも必要ですが、

子どもが無料で長時間滞在できる場所はほとんどないのが現状です。

 

仕事に家事や育児も、とオーバーワークでストレスが溜まる母親の悩み、家庭に居場所がない子どもたちへの対応、社会全体で考え、改善していく必要があるのではないでしょうか。

 

 

広島ホームテレビ『ピタニュー』(2023年7月12日放送)

ライター:神原知里

 

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