瀬戸内海に浮かぶ『直島』は現代アートの聖地。 自然とアートが共生する島の魅力を堪能!/香川県香川郡直島町

現代アートの聖地、直島へ

瀬戸内海にあるアートな島といえば、香川県の北に位置する『直島』。周囲約16km、人口3,000人ほどの小さな島であるにもかかわらず、島のいたるところでアート作品に出あえることで有名です。今回は、現代アートと瀬戸内海のコラボレーションが楽しめる「直島」をご紹介します!

直島行きのフェリーは、岡山県玉野市の宇野港からと香川県高松市の高松港の両側から出ています。所要時間は、宇野港からは20分、高松港からは50分。香川県の島でありながら岡山県寄りにあるんです。

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フェリーからは、心地よい潮風とともに、大小の島々が織りなす緑豊かな瀬戸内の多島美が楽しめます。

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直島の玄関口である宮浦港が近づいてくると、まず最初に目の中に飛び込んでくるアートがこちら! 水玉のモチーフの作品で知られる国際的アーティスト、草間彌生の『赤かぼちゃ』。直島のシンボル的存在となっています。

瀬戸内Finder 草間彌生「赤かぼちゃ」2006年 直島・宮浦港緑地

 

ベネッセハウス ミュージアム

周りの風景に溶け込み、自然と一体となった作品があちこちで見られるのが、直島アートの魅力のひとつ。お天気が良ければ、美術館とホテル、レストランが一体となったベネッセハウス ミュージアムにぜひ訪れてみてください。敷地の中にたくさんのアート作品が展示されており、宿泊者でなくても自由に鑑賞することができます。

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愛媛県宇和島市を拠点に幅広い活動を行っている現代美術家・大竹伸朗による作品、『シップヤード・ワークス 船尾と穴』。青い海と空をバックに、穴から漏れる無数の光が、地面をキャンバスにして美しい模様を描いています。季節や天候、鑑賞する時間帯によって、無限に変化する屋外作品。作品のさまざまな表情を見られるのも魅力です!

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手前はフランスの美術家・ニキ・ド・サンファールによる『会話』、向こうはオランダの美術家・カレル・アペルによる『かえると猫』。

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隣に腰かけて、何を読んでいるのかと思わずのぞき込みたくなるような、こちらの作品は、ニキ・ド・サンファールの『腰掛』。カラフルで遊び心いっぱいの作品群が浜辺の風景に、不思議なくらいとけこんでいます。

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『赤かぼちゃ』と並んで直島のシンボルになっている草間彌生の『南瓜』。

まだまだたくさんの作品が、浜辺や林の中、施設の一部に点在しているので、ぜひ続きはご自身の目でどうぞ!瀬戸内の豊かな自然の中、ゆっくりと散策していると、思わぬ作品に出あえますよ。

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作品を鑑賞の合間に、吸い込まれそうな青く美しい海を眺めてちょっと一息。こんな贅沢な楽しみ方ができるのも直島ならではです。

ベネッセハウス ミュージアム
住所/香川県香川郡直島町琴弾地
TEL/087-892-3223
開館時間/8:00~21:00(最終入館20:00)
休館日/無休
入場料/1,300円(15歳以下とベネッセハウス宿泊者は無料)
https://benesse-artsite.jp/art/benessehouse-museum.html
※屋外展示作品の鑑賞は無料

 

直島銭湯「I♥湯」

美術館エリアに負けず劣らずのアートが、町中にも存在しています。直島銭湯「I♥湯」は、地元の人たちも利用している現役のお風呂屋さん。

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日本全国から集められたさまざまなオブジェをスクラップブックの手法を使って、現代美術家、大竹伸朗がコラージュしたもの。外観や内装はもちろん、浴槽、風呂絵、モザイク画、トイレの陶器にいたるまで、意匠が凝らされています。お土産にぴったりの手ぬぐいや風呂おけといった、アートなデザインのオリジナル銭湯グッズも見逃せません。全身でアートの世界を体感したい人は、ぜひ入浴してみてください。

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直島銭湯「I♥湯」
住所/香川県香川郡直島町2252-2
TEL/087-892-2626
営業時間/13:00〜21:00(最終受付20:30)
定休日/月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)、年末年始、メンテナンス期間
入浴料/660円(直島島民は320円)、15歳以下310円(3歳未満は無料)
https://benesse-artsite.jp/art/naoshimasento.html

 

ここもおすすめ! 直島の“常設”アート?

島中にアート作品が散りばめられ、来訪者をワクワクさせてくれる直島。実は「アート作品」として作られたものではなくとも、とってもアートな建物があるんです。

1 直島小学校

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まずは直島小学校。建築家である石井和紘さんが設計した小学校で、直島が「アートの島」と呼ばれる礎ともなった建築物。近未来的な形と、いい意味で日本らしくない構造がとても魅力的です。道路から眺めることしかできませんが、はじまりの場所は必見です。

直島小学校
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2 直島町役場

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次に直島町役場です。これは美術館じゃないんですか?と思ってしまうほどカッコいい建物です。場所が少し入り組んだところにあるため、しっかり立ち止まり、全体をぐるりと見ることをオススメします。

直島町役場
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3 弁財天

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最後は知る人ぞ知る弁財天。潮が引いたタイミングでしか行けない場所ですが、少し廃墟チックな雰囲気と静かな海が絶妙にマッチ。夏は暑く、冬はかなり寒いと思いますのでご注意を。

弁財天
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島巡りに欠かせないカフェをご紹介!

直島はカフェなどの休憩スポットも多い島。つい立ち寄りたくなってしまう、フォトジェニックなカフェを少しだけご紹介。

 

1 アカイトコーヒー

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自家焙煎珈琲がおいしい『アカイトコーヒー』。むかし映画館があった場所に、店主の祖父が手作りの家を建て、その場所をコーヒー屋さんとして蘇らせたのだそうです。お店のストーリーがもう、素敵です。直島に泊まる日は、ここでゆっくりモーニングができたら最高ですね。

アカイトコーヒー
https://akaitocoffee.com
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2 ミカヅキショウテン

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スペシャルティコーヒースタンド『ミカヅキショウテン』。瀬戸内市の人気店・キノシタショウテンとのパートナーシップにより誕生したお店です。店内には一昔前のレトロな雑貨やこのお店オリジナルの商品が置いてあり、ついついお買い物もススんでしまいます。

ミカヅキショウテン
https://mikazukishoten.jp
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3 直島カフェ コンニチハ

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本村港のすぐ近く。直島のカフェといえば、で名前があがることも多い定番人気カフェ。ドリンクはもちろん、日帰りフードもスイーツも充実。ランチからカフェからディナーまで受け入れてくれる懐の深さもありがたいお店です。

直島カフェ コンニチハ
http://konichiwa.jp
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宿泊におすすめ。『マイロッジ直島』

直島は1日で全て回るにはちょっと厳しい魅力的な島です。そんな時は無理をせず、宿泊しましょう。今回ご紹介するのは『マイロッジ直島』。

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港の近く、少し坂を上がった場所にあり、白を基調としたオシャレな宿泊施設です。海を眺めながらのんびり過ごすことができ、“島に来た感”が最高です。天気が良い夕方頃には是非展望デッキへ。

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この宿の部屋にはテレビも時計もありません。ここは少し小高い丘の上にありますが、港から歩ける距離にあるのも嬉しいです。途中にはアート作品もあるので、楽しみながら移動しましょう。

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朝食をいただく際は是非テラス席で。海を見ながらの朝食は、島時間を肌で感じながら楽しむことができます。

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宿で使われている家具などは、主にMUJIを使っており、統一感と落ち着きがあります。

マイロッジ直島
https://mylodge-naoshima.com
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おすすめご飯|海っ子

また車やバスを利用できるなら、晩御飯はコチラ「海っ子」の直島塩焼きそば・玉子焼きも見逃せません。アットホームな雰囲気と懐かしい味付けに癒やされますよ!

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海っ子
https://www.umikko-naoshima.com
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『現代アートの島』として、世界中から観光客が訪れるほど注目を集めている直島の魅力は、まだまだ他にもたくさん。是非一度訪れてみてください!

 

瀬戸内Finder編集部

 

▼記事提供元

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