昨年カープユニ脱いだ安部・中田・戸田の第2の人生を応援〜前半戦〜 【カープ道】

今回の広島ホームテレビ『カープ道』は、カープ芸人・ゴッホ向井ブルーさんの持ち込み企画。昨年カープのユニフォームを脱いだ安部友裕さん、中田廉さん、戸田隆矢さんの3人をスタジオに招き、それぞれのセカンドキャリアの展望を紹介。第2の人生を勝手に応援しようとする。

カープ道

 

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「引退を決めてスッキリした」というのは安部さん。2007年、高校生ドラフト一巡目で、走攻守揃った逸材としてカープに入団。2017年には自身初の規定打席に到達し、打率リーグ4位の好成績でチームの連覇に貢献した。その後、腰のケガにより出場機会は減少。昨年ユニフォームを脱いだ。向井さんは「ファンも安部ちゃんはまだまだやれると思っていた。昨年二軍の試合でも打率.340残していたし」と言うと、すかさず「.368だ」と安部さんから訂正が入った。

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引退後はコーチのオファーもあったが、まずはスーツを着て社会を見たいと思ったこと。現役時代の2018年春にイップス(投げたり、取ったり思い通りのプレーができなくなる神経性疾患)になったが、明るく打ち明けることで克服していったことなどを明かした。

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安部さんが第2の人生に選んだのは<伝道師>。「伝道師は指導者。ただ上から言ってきかす指導ではなく、こちらから提案をして、それを自分でもっと考えることができる環境づくりをしたい。そうすれば主体性を持って成長できる場になるのでは」と話す。「今は単発的な野球教室をやっているが、1回きりではただの刺激でしかないので定期的にしたい。4月からは野球スクールをスタートさせて、子供たちが楽しくできる環境を作っていきたい」。さらに「数年後には、いろんな人を巻き込んで、子供の教育環境のとんでもない施設を作りたい。塾だったり、合宿できる宿泊施設だったり」と、壮大なビジョンを語った。

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伝道師を目指すきっかけとなった人物は、石井琢朗元コーチ。「例えば、あの打席どう?どうだった?と聞かれるので、答えることでコーチに自分の考えを知ってもらえる。野球をやってるな、成長しているなって感じた」と話す。「よくマウンドに行っていたが、そこでも“どう?”としか聞かない」と振り返る。

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その話に割って入ったのは中田さん。「どう?って言われて、どうもこうも今ピンチなんだから来んな!って1回思ったことがある。でもそのおかげで、抑えることができた。その一言で意識が違うところに行ったから」と感謝する。

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その中田さんは、地元広陵高校から2008年ドラフト2位で入団。2014年にはキャリアハイの66試合に登板し、鉄腕ぶりを発揮。2017年にも53試合に登板し、チームの連覇に貢献するも、その後徐々に登板数が減り、昨年現役生活に幕を下ろした。「引退時期は思ったより早かった」という中田さん。「カープで14年間やらせていただいた。現役中は後悔ないようにやっていたが、あっという間だった」と話す。

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今だから語れる忘れられない試合として、2014年の交流戦を上げる。「試合前の練習で飛んできたボールが頭に当たって、そのまま病院へ。検査の結果、異常がなかったので試合が始まっている球場へ駆けつけると、当時の野村謙二郎監督から“行けるか?”と言われて、“行きます”とマウンドへ上がった」と明かす。

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武勇伝かと思いきや、「1アウトも取れずに5失点。なんで“行けます”って言ってしまったのだろうと、マウンドで後悔した」。しかし「連敗した次の日、“今日も行くぞ”と言われ、“任せてください”とマウンドに上がり、2イニング抑えるナイスピッチングで連敗を止めた」と話した。

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中田さんが選んだセカンドキャリアは<フィジーク>。フィジークとは、ボディビルコンテストのカテゴリーの一つで、「ボディビルは全体を鍛える。フィジークは主に上半身。肩幅からウエストにかけてのVシェイプを作って競うもの。階級や団体によってジャンルも異なるが」と話す。「単純にトレーニング、サプリメントも好き。食事の制限も好きなので自分に持ってこいの挑戦」だという。

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「大変そうだな〜」と感心する戸田さん。その戸田さんが選んだ第2の人生は、驚きの異業種!?

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ヒートアップする3人のトークは次回へ続く。

 

広島ホームテレビ『カープ道』(水曜深夜) 1月25日放送

ライター 湯谷葉子

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