来シーズン期待がかかる右の長距離砲・末包昇大 貫き続けるこだわりとは?

「今シーズンは自分の中で悔しい結果だったので、来シーズンに向けてもっともっと努力してレギュラーを取る気持ちでやらないと、野球人生が続いていかないと思う」。そう決意を新たにするのは右の長距離砲として期待のかかる末包昇大(すえかねしょうた)選手。広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』では、ルーキーイヤーを終えて新たなシーズンに動き始めている末包選手をフカボリ。その取り組みと思いに迫る。

※データはすべて11月12日O.A.時現在 ※以下、(選手)敬称略

フロントドア 末包昇大(すえかねしょうた)選手

今シーズン、末包は2022年5月8日のDeNA戦で新人では球団史上2人目となる満塁HRをマーク。しかし、その後は徐々に出場機会を失い、ルーキーイヤーはHR2本、14打点、31試合の出場にとどまった。11月8日から始まった、個人のレベルアップを目的として行われる秋季キャンプでは、ひときわ大きな声を出して練習に励む。

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フォームを崩さずにストレートと変化球、両方に対応すること。その課題をクリアするために取り組んでいるのが<トップの位置修正>。「フェニックス・リーグ中はトップの位置を高めで考えていたが、それをちょっとずつだが下げているような感じ。そこで一番ハマるところを探している。大きくフライを打てればなと思うし、HRを打つために、どのコースに来ても同じように、そういうバットの出し方ができればいいと思っている」と末包は話す。

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もう一つは<下半身の動き>。末包は「フェニックス・リーグ中も動作解析でいろいろな話をさせてもらった。元々母指球でしっかり軸足を支えるイメージを持っていたが、まずは中指・薬指くらいの所で支えるようにした方が、最終的に母指球は必ず通るからと言う事だった。そういう動かし方をすると(右足に体重が)乗って我慢が効く。変化球にも前に出されない。自分の中で取り入れながら、いろいろやっている状況」と言う。

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少しずつ、少しずつ、着実にレベルアップを図るこの秋。新たにコーチを務める新井良太2軍打撃コーチも「クセのないバッター。非常に能力が高い。可能性を感じる」と、そのポテンシャルに注目する。

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鈴木誠也のメジャー移籍後、チームの課題の一つとして上げられる長打力。右の長距離砲として期待される中、末包がこだわりを持つのがHR。「そこで自分の中の活路を見出さないと、自分は長く野球を続けていけないと思う。チーム状況もあるし、その中で一番自分が目立てるのもHRの数だと思う」と力を込める末包。自身のパワーを大いに生かせる打撃フォームを身につけた時、高く昇る、放物線を描くHRがたくさん見られるに違いない。

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広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00) 11月12日放送

ライター 湯谷葉子

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