先発ローテーション奪取へ!カープ森翔平投手が1年目で得た収穫と課題に迫る

「競争相手が多いが、負けないように割って入れるように。スタートダッシュから、しっかり自分の投球ができるように今オフを過ごし、来シーズンは開幕一軍で行けるように頑張りたい」。そう意気込むのが、2021年ドラフト2位入団の森翔平投手。広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』では、ルーキーイヤーで初勝利を上げた森投手をフカボリ。プロ1年目で得た収穫と課題に迫る。

※データはすべて10月22日O.A.時現在 ※以下、(選手)敬称略

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140キロ台のストレートに得意のチェンジアップを織り交ぜ、緩急を活かしたピッチングでバッターを翻弄する、去年のドラフト2位入団の森。9月7日の中日戦でプロ初勝利を上げると、10月2日のシーズン最終戦でも先発のマウンドを任され、5回無失点の好投で首脳陣からの大きな期待に応えた。

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シーズン終盤で好投を見せた森は、「ランナーを背負ってから粘れるところが強みではないかと思う」と言う。初勝利を上げた試合を振り返ると、中日の2番・大島洋平にいきなりタイムリーツーベースを打たれ先制を許すと、さらにピンチが続く。「地に足が着かない状態で1番・2番を迎えたが、その後は粘りしかないと思ったので。切り替えて4番・5番を抑えることができて、流れが相手に完全に行かなかったと思う」と分析。この回を最少失点で切り抜けた森は、毎回のようにランナーを出しながらも粘りの投球で5回1失点。プロ初勝利を飾った。

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あと1本を許さない投球に手応えを感じている森だが、来シーズンのさらなる飛躍のために、意識して取り組んでいることが2つある。一つ目は<決め球となるフォークの習得>。社会人時代から得意としていたチェンジアップの調子が悪い時に必要となるボール。「初先発の時の少し前くらいから投げているが、まだまだ精度が良くないので、フェニックス・リーグでしっかり課題を持ってやっていきたい」と話す。

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二つ目は<右バッターのインサイドに投げきること>。「左ピッチャーは右バッターのインサイドに投げ込めるのが大事だと思うので、しっかり強い球で投げ込めるようにやっていきたい」。そう話す森は、シーズンで得た課題を克服するべく鍛錬の秋を迎えた。第19回みやざきフェニックス・リーグでは、ここまで2試合の登板。13イニングを投げ、1失点のみと好投を続けている。

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「キャッチャーと話しながら、(フォークを)どんどん使っていこうとしているし、後は右バッターのインコースにしっかり投げ切れないと活きてこないと思うので、その2つを意識しながら組み立てていこうと話している」と言う。即戦力として期待されながら1勝に終わり、本人も悔しかったという今シーズン。来シーズンの先発ローテーション入りを目指してレベルアップを誓い、新指揮官にアピールをしていく。

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広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00) 10月22日放送

ライター 湯谷葉子

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