40年揚げ続ける店主が厳選食材を提供 毎日行列ができる「天ぷら食堂 田丸」広島市西区

広島市西区大芝公園のそばには毎日お昼時になるとあるお店の前に人だかりができます。その正体は「天ぷら食堂 田丸」でランチを楽しもうとする人たちの行列、広島の天ぷら店で1、2を争う人気店です。ほぼ毎日、11時30分の開店と同時に満席になるそう。多い時には50人待ちなんて日もあったそうです。

天ぷら食堂 田丸 天ぷら食堂 田丸

すぐ満員になる田丸ですが、店内は決して狭いわけでは無く、4人掛けテーブルが3卓、2人掛けテーブル1卓、カウンター6席の合計20席あります。天井から吊り下げられているのは、コロナ対策の透明ビニールカーテンです。

 

 

美味しさ、ボリューム感、リーズナブルの3拍子

田丸の店主は、「本当に美味しい天ぷらを食べて喜んで頂きたい」という思いから、リーズナブルな価格設定の中でも、考えられる最高の食材を使用し天ぷらを提供しているそうです。

ランチメニューの定番と言えば「昼定食」です。

昼定食 1,200円(税込み) 昼定食 1,200円(税込み)

海老、魚、野菜など8品程の天ぷらと、ご飯、赤だし、漬物、サラダがセットになって税込み1,200円。しかもご飯はおかわり自由という驚きの高コスパメニューなんです。

今一度、違う角度から天ぷらが盛られたお皿をどうぞ。

 

どの天ぷらも衣はサクッ、中の具材はふわっとして、甘くて美味しい。素材のうまみが存分に引き出されています。海老、卵焼き、サツマイモ、にんにくの芽などなど、どの食材も美味しかったのですが、中でも個人的に感動したのはシシャモ。生臭さが微塵もなく、口いっぱいに旨みが広がり、シシャモってこんなに美味しい魚だったっけと思わせてもらいました。

大根おろしのたっぷり入った天つゆ、もしくは塩でいただくのがスタンダードな食べ方。テーブルにはカレーパウダーも備えられているので、カレー塩にするもよし、カレーパウダーのみで味わうもよしと味のバリエーションも豊富です。

そしてこちらも外せない定番メニュー上天丼です。

上天丼 1,600円(税込み) 上天丼 1,600円(税込み)

天丼は、かき揚げ天丼、海老天丼、穴子天丼、そして上天丼と種類があります。上天丼は、この中で最も高価なメニューですが、かき揚げも海老も穴子も全部堪能でき非常に満足度の高いので色々食べたいという方はこちらがオススメです。定食と違いごはんのお替わりはできませんが、無料で大盛りにする事ができます。定食に付いてくる天つゆより濃い目のタレをたっぷりかけて頂く天丼は定食とは違った味わいで絶品。ご飯が進んで進んでしょうがないです。

メニュー メニュー

 

田丸のこだわり

「天ぷらは好きだけど胸焼けするからなぁ」という方も中にはいらっしゃると思います。田丸の天ぷらは胸焼けする事がまず無いと言えそうです。というのも田丸では、太白ゴマ油・綿実油・菜種油を独自に混合した、「ブレンド油」を使用しています。普通の油と違って油臭さがなく、油切れが良いため、天ぷらの旨みを最大限に引き出すだけでなく余分な油を食べる事が無いそうです。店主の斎藤さんがおっしゃるには「定食で小さじ1杯くらいの油しか体内に入ってないのでは」との事です。なのでカロリーとしても決してイメージよりは多くないはずです。

店主 齋藤精一さん 店主 齋藤精一さん

天ぷらなのにさっぱりと食べられる事からリピーターが多いのも田丸の特徴、中には1週間連続で来店したお客さんもいらっしゃったそう。また、油切れが良い天ぷらになるのは、齋藤さんの匠の技によるところもあります。フワッと開いて花が咲いたような衣は、穴が無いので余計な油が付きません。

「ある程度納得のいく衣が出来るまで30年くらいかかった。まだまだ先があるかも知れない。」と齋藤さんは40年経っても『天ぷら道』を探求し続けています。
また油のランクも非常に高いものを使っていて、このこだわりが田丸の美味しい天ぷらを作り出しています。使っている油のランクを下げれば、定食で海老がもう1本付けられるくらいのイメージだそうです。

 

こだわりの食材

こだわりの食材

田丸ではリーズナブルな価格の中でも、考えられる限り最高の食材を使用しているそうです。

また齋藤さんの「お客さんに喜んでもらいたい」という思いと「自分が美味しいと思うものを提供したい」という思いから誕生したのがお肉を使った天ぷらです。老舗天ぷら屋さんからすると、邪道だとも言われかねないメニューだそうですが、自信作だそうです。

ホルモンの天ぷら 1人前 500円(税込み) ホルモンの天ぷら 1人前 500円(税込み) つくねの天ぷら 300円(税込み) つくねの天ぷら 300円(税込み)

お肉系のメニューで、1番人気はホルモンの天ぷらだそうです。一口噛むとあふれ出す肉汁、そして甘旨いの感覚が噛むたびに口の中に溢れ続けます。つくねもジューシーで美味しかったです。

 

旬の味覚

また田丸では、季節ごとに旬のメニューも取り入れていて、これがまた絶品です。ただ旬の味覚は数に限りがあるのでご注意下さい。

秋刀魚 1人前 400円(税込み) 秋刀魚 1人前 400円(税込み) 栗の天ぷら 1人前2個 500円(税込み) 栗の天ぷら 1人前2個 500円(税込み)

旬の味覚はやはり美味しい!

サンマは脂がのって、塩で食べると素材本来の味わいが楽しめます。もちろん天つゆにつけても美味しいんですけどね。

栗はホクホクで、栗の甘みと衣のうまみが合わさってこれまた美味しい。

そして現在は旬を過ぎ、メニューからは無くなってしまっていますが、少し前にはいちじくの天ぷらもありました。女性のお客さんでこれを毎年楽しみにされている方もおられるんだとか。

いちじくの天ぷら

 

そして旬の話題と言えば、田丸ではつい最近インスタグラムのアカウントを作ったそうです。お休みのお知らせや季節のメニューなど、今後どんどん発信していく予定だそうです。

天ぷら食堂 田丸公式インスタグラム: https://www.instagram.com/tenpuratamaru/

 

2006年9月の創業から現在17年目に突入した「天ぷら食堂 田丸」の事はご存知でも、ご主人が齋藤さんだったという事を知ってらっしゃる方は多くないはず。筆者もその一人でした。お尋ねするとご実家周辺の地域は「齋藤」という名字が多く、その地方での呼称「屋号」が田丸さんだそうです。ご主人は若いころは本名で呼ばれる事よりも「田丸の精ちゃん」と呼ばれていたそうで、お店の名前を田丸とされたそうです。

 

嬉しいサービス

あげ玉サービス あげ玉サービス

田丸ではお食事をされた方にあげ玉のサービスがあります。うどんに入れてもよし、お好み焼きに入れてもよしな万能素材、専門店のあげ玉なのでクオリティも間違いなしです。ただし、お一人様1袋、4人家族の場合は2袋までとルールがありますのでご注意下さい。

 

天ぷら食堂 田丸

所在地:広島県広島市西区大芝1-14-7
TEL:082-230-9141
営業時間:昼 11:30~14:30(L.O 14:00)/ 夜 17:00~21:00(L.O 20:00)
定休日:水曜日(祝日は営業)
駐車場:なし(近隣にコインパーキングあり)

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