広島県安芸太田町にある三段峡は、特別名勝に指定されている場所です。名勝の中でも特に価値がある景観とされているのが特別名勝。広島県ではここ三段峡と厳島だけなんです。全長16kmにもおよぶ三段峡はダイナミックな自然が味わえる渓谷で、秋は紅葉スポットとしても人気です。紅葉にはまだ少し早いですが、秋の三段峡を一足先に散策してきました！

 

まずは道の駅来夢とごうちへ

三段峡へ足を踏み入れる前に、まずは腹ごしらえと情報収集を兼ねて「道の駅来夢とごうち」へ。

道の駅来夢とごうちは、戸河内インターを出てすぐ。このインターの信号を抜けると、左手に↓の看板が見えてきます。

道路を挟んだ向かい側にも広い駐車場がありますよ。

道の駅1階には、三段峡や恐羅漢山など安芸太田町の観光地マップや冊子がずらっと並びます。三段峡は災害の影響で通行できない区間があったりするので、ここで先に情報をチェックしておきましょう。熊よけの鈴（熊鈴）もここでゲットできます。

 

○道の駅 来夢とごうち
所在地：広島県山県郡安芸太田町大字上殿632-2
アクセス：中国自動車道戸河内インターすぐ。
TEL：0826-28-1800
営業時間：9：00～19：00
駐車場：大型8台、普通車219（障がい者用7）台の無料駐車場あり。
公式ホームページ：https://cs-akiota.or.jp/station/

 

だんご屋高丸商店 戸河内インター店

道の駅の向かい側には、ランチやおやつにちょうどよさそうなお店が複数並んでいます（道の駅2階にもレストランあり）。その左端にあるのが「だんご屋高丸商店 戸河内インター店」です。

ここは名物の焼きだんごがテイクアウトできるお店。三段峡正面口にも本店がありますが、平日・土日祝問わず食べられるのはこちらの店舗だけ（本店は休日のみ営業）。

注文を受けてからみそだれが塗られ、提供されます。1本320円（税込）。外側は濃厚なみそと焼目の香ばしい香り、だんご自体はほんのり甘く、絶妙なおいしさです。ひとつひとつが大きいので、これだけで結構満足感が得られます。

ここでは牛串やB級グルメ「漬物焼きそば」も食べられますよ。

 

○だんご屋高丸商店 戸河内インター店
所在地：広島県山県郡安芸太田町上殿626-1
TEL：0826-28-1178
営業時間：8：00～18：00
定休日：不定休

 

三段峡を楽しむコースはいろいろ！今回は三段峡正面口から気軽なお散歩コース

三段峡の入り口はいくつかありますが、人気のエリアへ行くなら、最も南に位置する「三段峡正面口」か、中腹あたりにある「水梨口」がおすすめ。どちらにも駐車場（有料）があります。

安芸太田町観光協会提供

全長16kmもある三段峡は、一度ですべてを見尽くす、というのはおすすめできません。かなりの距離を歩く渓谷トレッキングコースでも所要時間は5時間ですが、これでも最北端まで行くことはできません。観光マップに記載されている所要時間を参考にしながら、お目当ての場所に近い入口から入って散策してみてください（詳しいコースはこちらをチェック）。じっくり堪能したい方は宿泊込みで予定を立てるのがベスト！

今回は「三段峡正面口」から「赤滝」まで、往復に1時間もかからないくらいの気軽な散策コースを行ってみました。

ちなみに、現在三段峡正面口からのルートでは、災害の影響により赤滝までしか歩くことができません（赤滝～黒淵間は通行止）。その先の見どころである「黒淵」や黒淵渡舟を楽しみたい方は「水梨口」から歩いてください。

また、水梨口の西にある大規模林道からの入り口「横川口」～「猿飛」間の橋が災害で壊れており、こちらも当面の間通行止になっています。ご注意ください。

では、橋を渡って行ってみましょう！

土日は人が多く、道ですれ違うのも結構大変なのですが、取材日は平日のお昼。かなりすいていて歩きやすかったです。ゆっくり自分のペースで景色を堪能したい方は平日がいいかもしれません。

こちらは入口からすぐあたりの「姉妹滝」。水量によって滝の本数が変わるそう。この時は三姉妹でした。三段峡では、現在この姉妹滝の淵が7mほどでいちばん深いのだとか。覗き込んでみると確かに深い緑色がきれいです。

姉妹滝の対岸にある「竜ノ口」は、轟音と水しぶきがすごい。ここに続く龍を思わせる姿の流路からこのような名になったようです。

最後の「赤滝」。その名のとおり岩肌が赤いのが特徴。微生物の珪藻類の影響でこんなふうに赤いそう。この赤滝は通路横にあるので、じっくり見ることができます。

10月21日時点では、ちょっとだけ黄色に色づいている木がある程度でした。紅葉は北のほうから始まるので、奥はもう少し色づいているのかも。

11月に入ると渓谷全体が下の写真のように赤や黄色に色づきます。

安芸太田町観光協会提供

本格的な紅葉が始まると、ゆったり渡舟で下から景色を楽しむのもよさそうですね。

安芸太田町観光協会提供

今回の散策はここまで。赤滝まではちょっとしたお散歩コースにちょうどいい距離でした。時間に余裕のある方はぜひ「水梨口」にも回ってみてくださいね。

 

○三段峡
所在地：広島県山県郡安芸太田町柴木
アクセス（三段峡正面口）：車では、中国自動車道戸河内インターから国道191号線で約10分。広電バス高速道路経由では、広島バスセンターから約1時間15分（一般道経由の場合は2時間17分）。
TEL：0826-28-1800（地域商社あきおおた）
駐車場：三段峡正面口入口駐車場　一般車両500台（通常は400円、紅葉期は200円）。バイク無料、大型観光バス無料。
水梨口駐車場　一般車両200台（500円）。大型観光バスは侵入不可。
あきおおたから　三段峡ページ：https://cs-akiota.or.jp/sandankyo/
さんさんゆうゆう三段峡：https://www.sandankyo.jp/

 

※この記事の情報は2022年10月時点のものです。情報は変更になる場合があります。
ライター　東　滋実