新人から2年連続30セーブ!鯉の守護神・栗林良吏が今シーズンここまでを自己評価

9月13日の阪神戦。今シーズン初のイニングまたぎながら、球団初となる新人から2年連続30セーブを達成したのが栗林良吏投手。広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』は、鯉の守護神として君臨する栗林投手をフカボリ。新人王の肩書きを背負って挑んだ今シーズンのここまでを振り返り、自己評価してもらった。
※データはすべて9月17日O.A.時現在 ※以下、(選手)敬称略

栗林良吏投手 栗林良吏投手

完成した自己評価グラフを見ると、今年1月、マイナス5からのスタート。「理由は、自主トレさせてもらった場所が、終盤コロナ感染の影響で使えなくなり、自分が練習できる環境をしっかり整えることができなかったため、状態を上げることができなかった」と振り返る栗林。新シーズンに向け、大事な期間となる自主トレーニング。さまざまな出来事に追われ状態を上げられなかったことがマイナス要因となっていた。

※データはすべて9月17日O.A.時現在 ※データはすべて9月17日O.A.時現在

2月はマイナス3。春季キャンプ、栗林は、大瀬良・九里、森下らローテション確定組と同じく実績組として調整を任されていた。しかし、自分の思うような球が投げられず、焦りも感じていたという。「自分が思うような球も投げられなかったですし、特にキャンプの最初のころなんて自分がおいていかれているとすごい感じた。みんなに追い付かないとと焦ってしまった。」と振り返る。徐々に状態は上がってきたが、オープン戦は6試合に登板し、6失点と苦しむ結果となった。

栗林良吏投手

最高の状態で迎えられなかったレギュラーシーズン。その結果が無情にも形に現れたのが4月2日の中日戦。1点リードの延長12回に登板し、同点タイムリーを許すと敗戦投手となり、プロ初となるセーブ機会での失敗となってしまった。「勝ち試合を落とすと、もちろん選手もそうだし、スタンドにいる皆さんもすごく落ち込んで、ため息が聞こえたのを覚えているので、あのマウンドから見た景色というのは、辛いかったというか、こういう思いはしたくないという気持ち」と明かす。

シーズン序盤で屈辱を経験したことで、その後の自己評価は上昇。交流戦後、初の登板となった6月21日の阪神戦。マツダスタジアムでは初失点を喫したが、この日からプロ初の三連投も経験。「三連投した週に5試合投げて、3/5試合で点を取られた。自分の中でもう一度やらなきゃという気持ちが芽生えたのと、チームも秋山(翔吾)さんが入ってきて上向き状態になってきたので、自分もいい波に乗れたかなと思う」と話す。

栗林良吏投手

佳境を迎えるシーズン。「リリーフはリリーフとして自分達が結果を出せばチームが勝つ確率が高くなるので、自分の結果もそうだし、リリーフとしてしっかりチームの勝利に貢献できるよう、ファンに皆さんを笑顔にできるよう、頑張りたい」と栗林は前を向く。

 

広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00) 9月17日放送
ライター 湯谷葉子

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