【結びの夢番地】本当は無理に今やる必要はなかった|担当者が語る”広島音楽シーンに対する使命感”

2020年12月12日(土)広島グリーンアリーナで行われる「結びの夢番地」
広島でのライブイベントが軒並み中止になる中で、開催が発表された本イベント。

イベントの立ち上げに尽力した、夢番地の大山さんに、開催に至るまでの裏話や、コロナ禍でのライブイベントに対する想いを聞きました。

夢番地・大山さん

 

-ファンとしては、やっと”ライブが観られる”という思いが強かったと思います。

「結びの夢番地」開催が決まった経緯は?

ある日突然、2020年3月~7月に予定していた全てのイベントが無くなりました。
そこからすべてが始まったように思います。

5月くらいにアーティスト、スタッフ、アルバイト…全ての仲間が腐ってしまうと感じ、7月に広島マリーナホップでドライブインライブを実施しました。

約2ヶ月間何もない中で、久しぶりの現場を通じて、ありがたさ、楽しさを再認識することが出来ましたね。

そんな中、10月からまたドライブインライブをやろうと思ったんですけど、ちょうど、広島グリーンアリーナで予定していた12月の3公演がなくなったんです。

 

もったいないなー。なんかできんかな?

 

そんなことを考える中で、アーティストからすると自粛ムードの中でツアーとして広島に来るのは難しい。

だったら、夢番地としてライブイベントを企画し、アーティストが来やすい環境を作りたいと思ったんです。

正直なところ、今の音楽業界はアーティストが感染のリスクを負えない環境です。

夢番地の自主企画とし、自分たちでリスクを負うことで、アーティストが参加しやすいと感じていました。

 

本当は無理に今やる必要はなかったと思います。

 

ただ、敢えてこのタイミングで、広島グリーンアリーナでライブイベントをすることに意味があると考えています。

スポーツ観戦でも来場者制限5,000人から始まり、徐々に緩和していくステップを踏んでいます。

今のところ感染者は出ていませんよね?

当然、感染予防を徹底して行う必要があるという前提はあります。

その中で、音楽シーンでも、しっかりとした感染予防をしていれば大丈夫、という雰囲気を徐々に作りたいんです。

大阪では既にアリーナ公演や野外フェスを実施して、そういった雰囲気が作れていると感じています。

夢番地として、広島でもそういった雰囲気を作らなければならないという使命感があります。

 

これが開催に至った一番の理由です。

 

 

-イベント名に込められた想いは??

人と人
人と音楽
音楽と会場
を結びつける!!!

コロナ禍から失いつつある結びをなおすという想いを込めました。

そこからイベントロゴを作成してイメージにハマったので、そのまま決めました。

余談ですが、当日のお弁当はもちろんむすびのむさしです(笑)

 

 

-ライブアクト3バンドを選んだ理由は?

 

2020年9月に開催予定だったWILD BUNCH FEST. 2020も中止になり・・・

そこに対して、ターゲット層である10代20代に向けて、一番届いているバンドにしたかった。

多分、その層が一番ストレスを抱えているだろうから。

 

sumika / SUPER BEAVER / THE ORAL CIGARETTES

 

確実に10代20代の音楽シーンで届いているバンドだと思います。

 

 

-こういう意義のあるイベントに参加してくれそうなバンドに声をかけた?

そこは当然意識しましたし、どのバンドも広島に来られていない中で、みんな二つ返事で参加したいと言っていただいたみたいです。

やっぱり10代20代を中心に広島でシーンを作りたいですね。

もう少し、上の世代のバンドも考えましたが、今回はこの想いが強かったです。

 

 

-何か裏話があれば教えてください!

本当は8バンドくらいのフェス形式にしたかった(笑)

実際に今回出演してくれる3バンド以外にも、参加したいと言ってくれたバンドはありました。

ただ、フェス形式は今のタイミングだとやりにくいとも思ってしまいました。

なぜというと、30分公演して20分休憩の繰り返しだと、アーティストもお客さんも集中できないかなと。

それであれば、バンドの持ち時間を長くして、ジャンルも合わせたほうが分かりやすいしノリやすい。

そういう雰囲気を優先しました。

 

 

-もちろん新型コロナ感染対策は万全?

当然、ガイドラインに沿ったイベント運営を行っていきます。

ただ、意外にも開催までのハードルはそこまで高くはなかったです。

今までと違うのは、丁寧に関係各所に説明を行い、許可をもらう必要があったことですね。

分厚いマニュアルも作成して、広島県や会場にも提出しました。

事前準備は万全なので、あとは当日の運営だけ注意したいです。

公演が終わった後も、感染者が出たか出なかったかを公表したいと考えています。

 

広島で初めての5,000人キャパの屋内公演として成功実績を作りたい。

 

やっぱり、この想いが強いですね。

ひろしまリードさんでも、ちゃんと発信してくださいね(笑)

 

 

-定番になればと思うが、来年も開催される?

もちろん定番のイベントに育てたいという想いは持っています。

結びの夢番地という名前にしたのはその辺もあります。

年の結びみたいな(笑)

年末の風物詩に出来ればいいですね。

 

 

最後に当日来場される方に向けてメッセージを!

アーティストが感染症対策を言う必要はないと思うし、ステージでそれを発信することはしなくていいと考えています。

 

アーティストは自分らの音楽をストレートに打ち出して欲しい。

 

今まではアーティストに向けての批判が多かった。

そこら辺は自分たちが表に立つ形にするので、気にせずに自分たちの音楽をやってもらいたい。

そして今回は特に、ご来場される皆さんの協力があってのイベントになります。

こんな状況だからこそ、お客さんとアーティストで雰囲気を感じて、全員で良いイベントを作り上げられたら嬉しいです。

 

 


「結びの夢番地」
日程:2020年12月12日(土)
会場:広島グリーンアリーナ
開場:17:00 開演:18:00
料金:全席指定¥5,900
備考:※3歳以上チケット必要 ※お一人様4枚まで

 

ひろしまリード編集部
※掲載された記事・情報は、取材当時のものです。予めご了承ください。

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