【カープを支える仕事人】泥だらけのユニフォームもピカピカにする職人技
土で汚れたユニホーム、誰が、どうやってキレイにしているかご存知でしょうか。選手のユニホームをお洗濯、その舞台裏を大公開します。
仕事人は、クリーニング場の担当課長で、広島東洋カープ施設運営部 中野隆司さん。工場の一番奥には仕事人こだわりの洗濯機があります。
中野さん「夏場になるとかなり汗をかいて 匂いがこもるので電解水を使って匂いをとっています」
ユニホームの洗濯に使うのは、除菌・洗浄力のある電解水だそうです。
デーゲームが行われた日の1日に密着させて頂きました。夕方4時30分すぎ、仕事人いよいよ仕事の時間です。
「きょうの試合着を回収しに行きます。」
マツダスタジアムへ出陣。試合が終わった夕方5時すぎ、マツダスタジアムに到着しました。1軍選手のユニホームやタオル、さらに、コーチのユニホームなど、球団スタッフ全員の洗濯物を約1時間かけて回収。マツダスタジアムをあとにしたのは、日が暮れた6時40分すぎ。ナイターの時には、
午前0時をすぎることもあるそうです。
そして翌日、いよいよユニホームの洗濯を開始します。
選手の目印は書いてある?
「これは63番、西川選手のユニホーム」
けっこう汚れていますね、ひざのあたりとか、おしりのところも汚れています。
「ホームに滑り込むとお尻が汚れます。」
まずは、電解水を使った洗濯機でまとめて洗います。洗濯時間は20分。洗い終わった後は、一着ずつ、汚れが落ちているかを細かく確認します。
ちょっといいですか?
「これが51番小園選手、残りましたね汚れが」
仕事人はわずかな汚れも見逃しません。洗濯機で落ちない汚れは、最終手段…手洗いです。
「ゴシゴシと洗います。」
洗濯板で?
「はい、そうです」
こんな感じです綺麗になりました。
乾燥機にかけたあとは、女性スタッフが登場。「背番号は選手の命だから…」と、折り目がつかないように丁寧に畳みます。ユニホームと一緒にシャツや靴下を選手ごとに分けて並べます。最後にビニール袋にしまうと、クリーニング終了。綺麗な状態で選手のもとに届けられます。
「どれだけ汚くなっても問題ないんで。僕らが洗いますので、全力プレイで頑張ってもらえればと思います。」
仕事人たちの熱い思いが込められたピカピカのユニホームが、選手の元へ届けられます。
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2022年3月27日放送
※掲載された情報は、取材当時のものです。予めご了承ください。
ひろしまリード編集部