桜名所・千光寺公園でお花見!春の尾道をじっくり散策

尾道は広島県内でも特に人気の観光地のひとつですよね。

中でも千光寺公園は「日本さくら名所100選」に選ばれた桜の名所なので、一度は桜の季節におでかけしたい場所です。

 

また、2022年3月29日には千光寺公園頂上エリアがリニューアルオープンしました。

桜満開を前に、お花見に行ってみましたのでご紹介します。

 

千光寺公園への行き方

2019年に新駅舎となった尾道駅は、駅舎2階の複合施設開業も控えています 2019年に新駅舎となった尾道駅は、駅舎2階の複合施設開業も控えています

千光寺公園へは車、バス、ロープウェイなどいくつかの行き方があります。

公園内に駐車場はありますが、お花見シーズンは訪れる人の数が多くなることもあって駐車場に停められない可能性もあるため、公共交通機関を使って行くのがおすすめ。

 

駅から徒歩ではおよそ30分。

歩いて行けない距離ではありませんが、千光寺公園へ向かうには急な坂道もあります。

「坂の町」と呼ばれる尾道らしさがよくわかる道のりなのですが、急こう配の上り坂はちょっと大変……。

行きはロープウェイを使うのがおすすめです。

 

尾道水道を見下ろす千光寺山ロープウェイ 尾道水道を見下ろす千光寺山ロープウェイ

山麓駅と山頂駅を結ぶロープウェイは片道約3分。

「尾道水道が紡いだ中世からの箱庭的都市」として日本遺産に認定された町並みを眼下に望み、山頂へ!

 

○尾道 千光寺山ロープウェイ情報

アクセス:「JR尾道駅」より徒歩15分。 「JR尾道駅」より「東行き」バス乗車約5分。「長江口バス停」下車後すぐ。
所在地:山頂駅/広島県尾道市東土堂町20-1
山麓駅/広島県尾道市長江1丁目3-3
TEL:0848-22-4900
営業時間:9:00~17:15
運行時間:15分間隔
休日:無休(荒天時臨時運休あり)
普通乗車券(中学生以上):片道500円、往復700円
普通乗車券(小学生以下):片道250円、往復350円
普通団体乗車券:片道450円、往復630円
学生団体乗車券:片道400円、往復560円
小児団体乗車券:片道220円、往復300円

 

約1500本の桜!絶景の千光寺公園

満開の桜。千光寺公園頂上展望台から広い公園を一望 満開の桜。千光寺公園頂上展望台から広い公園を一望

千光寺公園にはおよそ1500本もの桜の木があり、ソメイヨシノをはじめ、しだれ桜、八重桜などの品種があります。

公園内は広く、頂上の展望台の周辺から上の写真中央に見える尾道市立美術館あたり、さらに北側にも桜の木が続きます。

 

また、夕方になると灯ろうに灯がともり、夜桜が楽しめます。

 

3月下旬時点ではベニシダレザクラがほぼ満開! 3月下旬時点ではベニシダレザクラがほぼ満開!

取材に訪れたのは3月下旬ごろ。

例年の桜の見ごろは4月上旬から中旬にかけてで、ソメイヨシノはまだほとんどつぼみの状態でしたが、早咲きが多いしだれ桜の「ベニシダレザクラ」はほとんど満開でした!

 

○千光寺公園情報

アクセス:JR尾道駅よりタクシーで約10分。JR尾道駅よりバス3分→「長江口」下車→千光寺ロープウェイ3分。JR尾道駅より徒歩約30分。
所在地:広島県尾道市西土堂町19-1
TEL:0848-38-9184(尾道市観光課)
駐車場:あり(有料)70台(普通車600円・マイクロ1500円・大型2000円)

 

山頂の売店でおやつタイム

れもんミックスソフトクリーム れもんミックスソフトクリーム

取材時は千光寺公園頂上エリアがリニューアル工事中で臨時の売店になっていましたが、3月29日のリニューアルオープンから千光寺公園頂上売店も元の場所に移転オープンしました。

 

ソフトクリームは名産のレモンやみかんを使ったれもんソフト、みかんソフトや、お花見にぴったりなさくらのソフトなどがあります(各350円/税込み)。

千光寺公園駐車場の券を提示すると割引してもらえるので、車で行った際は忘れずに。

 

れもんミックスソフトは少しさっぱりしていて、暖かくなってきた春の散策にぴったりでした!

 

○千光寺公園頂上売店情報

アクセス:千光寺山ロープウェイ山頂駅すぐそば
所在地:広島県尾道市東土堂町20-2
営業時間:9:00~17:00
定休日:水曜日、年末、荒天時

 

千光寺へお参り

千光寺境内にも桜が咲きますよ! 千光寺境内にも桜が咲きますよ!

千光寺公園から少し坂を下ると、千光寺があります。

千光寺は真言宗系のお寺で、大同元(806)年に創建されたといわれています。

 

清水寺のような懸造(かけづくり)の本堂は、別名「赤堂」とも呼ばれ、春には桜の花がよく映えますね。

 

千光寺鐘楼の隣にも桜 千光寺鐘楼の隣にも桜

こちらも本堂と同じく朱塗りの鐘楼。

千光寺の鐘楼は毎日18時に突かれます。

「残したい日本の音風景100選」に選ばれているほか、大晦日には除夜の鐘がテレビ中継されるので、この鐘の音を知る人も多いのでは?

 

取材時はやはりまだ咲き始めでしたが、下から見上げる赤い鐘楼に薄いピンクの桜の枝がかかり、とてもきれいでした。

 

○千光寺情報

アクセス:JR尾道駅より市営バス「長江口」下車→千光寺山ロープウェイ「山頂駅」より「文学のこみち」を通って徒歩10分。
所在地:広島県尾道市東土堂町15-1
TEL:0848-23-2310
拝観時間:9:00~17:00
駐車場:なし。千光寺公園に有料駐車場あり。

 

周辺を歩いて散策するのも◎

千光寺公園周辺にはあちこちに猫!! 千光寺公園周辺にはあちこちに猫!!

お花見の帰りは、歩いて周辺を散策しながら下山するのがおすすめ!

尾道といえば坂と猫の町。

 

千光寺公園や千光寺の周辺にはたくさんの猫がいます。

人懐っこい猫も多いですよ。

 

こちらの猫ちゃんは千光寺の近くで遭遇。

ほかにも今回の取材中にたくさん見つけました。

 

「猫の細道」を歩いたら足下にも注目してみて 「猫の細道」を歩いたら足下にも注目してみて

艮神社の東側から天寧寺三重塔にかけて、「猫の細道」があります。

ここには作家の園山春二さんが生み出した「福石猫」がそこかしこにあり、細い道を歩く人の目を楽しませてくれます。

 

猫の細道だけでも108匹の福石猫がいるといわれているのですが、私は過去何度かチャレンジして数えてみたものの、すべては見つけられず……。

日々増えているともいうので、もっとたくさんになっているかもしれません。

 

茶房こもんで春限定メニューのワッフルを

店内は落ち着いた雰囲気。オープンテラスもあり 店内は落ち着いた雰囲気。オープンテラスもあり

千光寺山ロープウェイの山麓駅すぐ隣には、「茶房こもん」という焼きたてワッフルがおいしい喫茶店があります。

ここは尾道出身の映画監督・大林宣彦監督の映画にも登場する有名なお店です。

散策して小腹がすいたら、こちらでひと休み。

 

ホイップとカスタードの2種のクリームたっぷりのワッフル! ホイップとカスタードの2種のクリームたっぷりのワッフル!

定番のバターワッフルもおいしいのですが、今回はお花見デザートということで、春季限定(5月下旬ごろまで)の「春いちごのクリームワッフル」(1045円/税込み)をいただきました。

 

ワッフルの間に大きないちごと2種類のクリームがたっぷり挟まれ、満足感があります。

こもんのワッフルは軽い食感が特徴で、ふわふわもっちり。

ボリュームがあるいちごとクリームで最後までおいしくいただきました!

 

尾道産レモンを使ったレモンソーダ 尾道産レモンを使ったレモンソーダ

ワッフルと一緒に、尾道らしいドリンクもいただきました。

「尾道産レモンのレモンソーダ」(770円/税込み)は、注文ごとに1杯ずつ作られるのだそう。

 

しぼりたてのレモンがさわやか。

グラスのふちのカラーシュガーがおしゃれです。

千光寺公園のお花見の行き帰りにぜひ立ち寄ってみてくださいね。

 

○茶房こもん情報

アクセス:JR尾道駅から徒歩約15分。市営バス「長江口」下車すぐ。
所在地:尾道市長江1丁目2-2
TEL:0848-37-2905
営業時間:平日 11:00~17:00L.O.(17:30閉店) 土日祝 11:00~17:30L.O.(18:00閉店)
定休日:火曜日
席数:55席
駐車場:約10台
※営業時間、定休日はコロナの影響により変則的です。ご来店前にホームページ、SNS等でお確かめ下さい。

 

桜の季節の尾道を満喫

桜の名所の千光寺公園は、満開の時期に訪れると本当に素晴らしい景色が堪能でき、それだけで十分見どころがありますが、周辺にも魅力的なスポットはたくさんあります。

 

お花見に訪れたら、ぜひゆっくりと散策してみてください。

訪れるたびに新しい発見がある町です。

 

ライター 東 滋実

※この記事の情報は2022年3月末時点のものです。

 

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