【カープ】林晃汰(はやし こうた)選手・小園海斗選手|ファンの期待膨らむ同期コンビ
一軍の舞台で花を咲かせようとファームで鍛錬の日々を送っているのが小園 海斗(こぞの かいと)選手と林 晃汰(はやし こうた)選手。
広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』では、同期コンビの小園選手と林選手をフカボリ。ファンの期待も大きい若鯉の今に迫る。
※以下データはすべて9月26日O.A.時現在
2018年ドラフト1位の小園選手(20)。
昨シーズンは高卒ルーキーながら58試合に出場。そのうち54試合がスタメン。4本のHRを放ち、69年ぶりに球団高卒新人のHR記録を更新するなど一軍で大きく活躍した。しかし今シーズンはこれまで一軍登録なく、二軍で研鑚の日々を送っている。
1年目からファンが期待を膨らませるような成績を残しても、バッティングに改善すべき点が多くあったという。
「打席の中で強いスイングができなかったし、安定性もなかった。打つ時に身体が開いたりとか、しっかり捉えたところを見れないとか。ちょっとしたところだが…」
そこが一番大事なところだと気づき、課題として改善していった。
ウエスタンリーグシーズン前半戦では打率1割台と低迷するも、9月に入ると14試合に出場し、打率.420、5打点、6盗塁。通算でも2割5分台まで打率を上げた。
「自分の持ち味は積極的にプレーすることだと思うので、ショートとして周りがよく見えてきびきびして声も出ていて、去年とは違う姿を見せつけたい」
と、残り少ないシーズンながらも、ひたすらに一軍の舞台を目指す。
ゲストの侍ジャパンのコーチでもあるプロ野球解説者・井端弘和氏は、
「小園選手が持っているもの、攻・走・守すべてトップクラスになる要素がある。昨年一軍を経験して足りなかったと感じたことを今年改善しようと取り組んでいると思う。まだ20歳と若いので慌てないことが一番」とアドバイスする。
小園選手と同期で同級生の林選手(20)は、2018年ドラフト3位。
まだ一軍経験はないものの、将来の4番候補とも呼ばれる期待のスラッガーだ。打撃向上を目指す中でも、今は“ボールを呼び込んで打つこと”を意識する。その成果として、HR数はすでに昨シーズンに並ぶ7本。打率は昨シーズンの.225から.261に上昇し、長打力を維持しつつ、ミート力の向上に成功。さらに打点29とHRでウエスタンリーグ2冠となっている。
しかし「これだけ試合に出させてもらって、まだこの結果。これからもっと結果を出したい」と納得するまでには至っていない。
さらなる結果を求める理由に、同期入団の選手たちの一軍での活躍がある。特に同級生の羽月 隆太郎(はつき りゅうたろう)選手が8月に一軍デビューし、9試合に出場したことは、大きな刺激になったという。
「一軍で活躍するために野球をやっているので、そこを目標にがんばっていきたい」と目を輝やかせる林選手。ドラフト後のインタビューでは、目標を“ホームラン王”と語っていた。
「自分はHRだったり、チャンスの場面で打点を求めていかないといけない選手だと思うので、そこをしっかりがんばっていきたい」と力を込める。
井端氏は、「スイングを見ても一軍レベル。下半身もしっかりしている。これほど打てる選手なので一回一軍に上げてもいいと思うが、そこを上げないで我慢しているということは、一軍に上げたらもうスタメンで使っていこうという首脳陣の考えではないか」と期待を寄せる。
同期コンビ小園選手、林選手が共に一軍の舞台に立つ日は、そう遠くはないようだ。
広島ホームテレビ
『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00)9月26日放送
ライター 湯谷葉子