大林武司インタビュー|東京芸術劇場リサイタル・シリーズ「VS」出演までの経緯とは?

広島出身。世界で活躍するジャズピアニスト。 広島出身。世界で活躍するジャズピアニスト。

2年前まではニューヨークを起点に活動されていた大林さんは、新型コロナウィルスの蔓延を機に一旦日本に帰国し、自身のライブ活動や作曲、MISIAさんのバンドマスターとしてツアーを回る等、現在は日本を活動の拠点にされています。

そんな大林さんが3月東京芸術劇場で出演される「VS」 Vol.3 塩谷哲 × 大林武司 は15年以上前の広島での出会いがきっかけとなって出演が決まったコンサートとの事です。開催の経緯やコンサートの聴き所などを本人からお聞きする事ができましたので、貴重なインタビューをお楽しみください。

 

東京芸術劇場リサイタル・シリーズ「VS」(ヴァーサス)

「ピアノ・デュオ(2台のピアノ)演奏」によって、2人の異なる個性を持つピアニストが、それぞれの表現力や感性、技術がぶつかり合うことで生まれる、ライブでしか味わえない熱狂的な空間を創造する、新しい形のリサイタル。※ライブ配信もございます。

 

■「VS」(ヴァーサス)シリーズに出演する事になった経緯を教えて頂けますか?

最初は東京芸術劇場から塩谷さんにオファーがあったようなのですが、塩谷さんからの指名で私を共演相手に選んで頂きました。

塩谷さんとの出会いは19歳の時、留学する2か月前に地元広島にあるホール、ウッドワンさくらぴあで塩谷さんと小曽根真さんによる2台ピアノデュオのコンサートを聴きに行きました。コンサート後に開催されたサイン会で話しかけたのですが、全く面識のなかった私ととても気さくに話してくださいました。

留学した2年後に寺久保エレナさんが出演するジャズフェスに出演した際、塩谷さんと再会しました。その時、私の演奏を初めて生で聴いて頂いてから定期的に情報交換や音源の交換をさせてもらうように今に至ります。

 

■塩谷さんのピアノの印象

自分が尊敬するピアニストに共通する事ですが、アドリブのセンスであったり、音色の綺麗さや表現力の幅広さ等、ピアニストとして音楽的に魅了されるだけではなく、精神的に前向きでポジティブでエネルギーに満ち溢れた人柄をお持ちです。そして、それが演奏にも現れていて、自分もそういうミュージシャンになるのが目標です。あと何よりオリジナル曲が素晴らしく、若いころから色んなジャンルのミュージシャンと一緒に演奏されていた方なので、音楽性の幅広さが楽曲にも現れていると思います。

 

■2台のピアノの演奏について

ピアノという楽器の音色は、皆さん想像ができると思うのですが、2人の奏者が同時に演奏することで音色のキャラクターが奏者によってこんなにも違うという事を改めて実感する事ができると思います。

また、即興のやり取りも楽しんでいただけると思います。先日リハをさせて頂いたのですが、自分とは全然違うアプローチの演奏を投げかけられて「えっ」と思うのですが、次の瞬間にはそれに感化されている等、自分でも予想しないアプローチがその場で生まれていきました。

ピアノはそういった意思表示がわかりやすいので、今はこっちのアプローチに乗っかったなとか、敢えて違う答えで返したみたいな事が聴いて頂いている方にも分かりやすいのかなと思います。

 

■演奏曲目は大半が当日の発表だと思いますが、どんな感じになりそうですか?

現在情報公開しているのはチック・コリアの「ラ・フィエスタ」といくつかのジャズ・スタンダードですが、それに加えてお互いのオリジナル曲を演奏することになると思います。

このヴァーサスの2台ピアノで初めて披露する新曲もあるかも?

お互いのソロの時間も予定しているので、そこもお楽しみ頂ければと思います。

あとは、2台ピアノがあるので、必ずしも2人が毎回同じピアノを弾くのではなく、入れ替わったりするのも面白いと思っています。

 

■配信ライブについて

これまでの配信ライブはコロナ禍という事もあり、無観客の中で演奏する事が多く、それはそれで独特な緊張感があったのですが、今回は有観客なので、空間のバイブスや熱を日本中にもお届けできると思っています。また、東京芸術劇場という最高のホールの音響と最高の楽器の音をお届けできると思うと、これまでの配信とは一味違う内容になると思います!

 

■東京芸術劇場での演奏について

やっぱりこれまで自分が演奏してきたのは圧倒的にライブハウスが多いので、シーンとしたホールの中で演奏するというのは未だに格別な緊張感があります。特に広島であの時、塩谷さんのコンサートを聴きに行ったときは、まさか自分が東京のこんな素晴らしいホールで一緒に演奏できると思っていなかったので、感慨深い物があります。

幼い頃、広島での発表会等でコンサートホールで弾くときに足が震えながら舞台に立っていたのを今でも覚えていますが、その経験が今にも繋がっていると思うと、広島での経験とご縁に本当に感謝しています。

 

是非、広島の皆さんにも配信で演奏を聴いて頂けたら嬉しいです!

 

イベント情報

「VS」 Vol.3 塩谷哲 × 大林武司
【日時】2022年03月25日 (金)19:00 開演 (ロビー開場18:00)

【曲目】
チック・コリア/ラ・フィエスタ
ハロルド・アーレン/オーバー・ザ・レインボー
ジェローム・カーン/オール・ザ・シングス・ユー・アー ほか

【チケット】(税込)
一般:5,000円
高校生以下:1,000円
ライブ配信チケット:1,500円

 

▼ライブ配信チケットの詳細はこちら
https://geigeki.zaiko.io/e/vs-vol3

 

ひろしまリード編集部

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