メディア初公開「地下道」に「模型」!? ロザンが再開発進む広島駅周辺を「ろざんぽ」
広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』の番組MC、ロザン・宇治原史規(うじはら ふみのり)さんと菅広文(すが ひろふみ)さんが、広島の街を歩きながら普段見過ごしてしまっているものを再発見する街ぶら企画「ろざんぽ」。今回は小嶋沙耶香(こじま さやか)アナを迎え、3人で再開発が進む広島駅周辺を散策する「ろざんぽしながら、おじゃましますぅ」の後編を送ります。
(左から)JR西日本の田原潤一さん ロザン・宇治原史規さん 菅広文さん 小嶋沙耶香アナ令和7年(2025年)の開業に向けて再開発が進む広島駅。前回に続き、JR西日本の田原潤一さんの案内のもと、TVカメラ初潜入でその工事現場におじゃまします。広島駅再開発の最大のポイントと言われるのが、駅前大橋から2F部分に向けて路面電車が駅ビル内に乗り入れること。3人はまず工事現場の階段を駆け上がり、路面電車の入線を同じ目線でたどります。
駅前大橋ルートの縦断図 このレベルに線路が上がってくる「道路と線路を分離させて路面電車を駅ビル内に入れるという非常に難しい大工事。橋桁を支える杭は1つが直径3.5m以上」と田原さん。思わず菅さんは「近未来や〜」と声を上げます。
橋桁を支える杭は1つが直径3.5m以上田原さんは「それも駅や駅前広場をお客様にご利用いただきながらの工事。ご不便をかけるが道路を切り替えながらコンパクトに行なっている」と話されます。
広島駅再開発工事の苦労
また路面電車が入ってくる場所は、電車が見える道路になっており、そのデザインは広島にゆかりのある「雁木」がモチーフ。路面電車のホームを川と見立てて水辺にせり出す雁木のようなテラスができることが明かされました。
「雁木」がモチーフ
続いては工事現場の裏手にある駅ビル再開発工事事務所へ。そこでは、メディア初公開となる「駅ビル完成模型」を拝見。
メディア初公開「駅ビル完成模型」 メディア初公開「駅ビル完成模型」さらには、こちらもメディア初公開の広島駅ホームにつながる地下道を歩きます。ホームにある自動販売機の飲み物などを搬入したり、車椅子のお客様の通路としても利用されていたというこの地下道は、駅ビル完成後に埋められる予定。貴重な体験でした。
メディア初公開「広島駅 地下道」 「広島駅 地下道」を取材
「広島駅の再開発を語るにあたっては、この場所におじゃましないと」と小嶋アナが誘うのは、『愛友ウォーク』。かつて広島駅の東側には戦後誕生した闇市『荒神市場』がありました。
荒神市場があった頃の広島駅周辺そして昭和50年代に『愛友市場』と名前を変え、広島の台所として80以上の店舗が軒を並べ、多くの市民に愛されてきました。
愛友市場しかし平成25年(2013年)の再開発によってすべての店舗が立ち退き、平成29年(2017年)、エキシティ・ヒロシマに『愛友市場』の名前を継承した『愛友ウォーク』が誕生。『愛友市場』から戻ってきた店舗はわずか4店舗ですが、昭和の雰囲気を残す新しい広島の台所です。
エキシティ・ヒロシマ
愛友市場時代からこの地で営む老舗『旬屋』は、アットホームな雰囲気の青果店。目玉は近郊から届く新鮮な朝採れ野菜。今のおすすめは「土付長芋」。
愛友市場時代からこの地で営む老舗『旬屋』ここで飛び出した宇治原さんのうんちくは「トマトが赤いのは、鳥などの動物に食べられて、その種子を遠くに運んでもらうために、種子が成熟する時期に目立つように赤く着色するものと考えられる」という野菜雑学。お見事です。
宇治原さんのトマトうんちく『旬屋』の佐伯耕治社長は、一時は別の場所で営業していたので『愛友ウォーク』でまた営業することを知ってもらうまでに苦労したと言われます。
◆『旬屋』 南区松原町3−1
082−261−2001
向かいにあるお店は、テイクアウトのしゅうまいが大人気の『つつむ』。平成17年に愛友市場で創業し、現在は二代目が切り盛りされます。
焼売&肉まんが絶品『つつむ』外は寒かったので、3人は温かい肉まんを早速試食。つつむの「肉まん」は肉は地元の精肉店から仕入れ、二代目の岡拓樹さんが自らミンチし秘密の配合で具を作り、特製の生地で包んだこだわりの一品。「めちゃくちゃおいしい。ビールに合いそうな大人の肉まん」と3人とも大絶賛です。
肉まんを試食 つつむの「肉まん」今後について岡さんは「駅界隈の最後のピースというか、これで再開発が完成するので注目されるスポットになったらいい。その年にカープが優勝、日本一になってくれたらさらに嬉しい」と期待を膨らませます。
つつむ 岡拓樹さん◆『つつむ エキシティ広島店』 南区松原町3−1
082−262−0226
「肉まん」(2個入り320円)
「コーンしゅうまい」「肉しゅうまい」(各1個80円)
「えびしゅうまい」(1個90円)
※イートインの場合は別途消費税
最後は「ろざんぽ」恒例の甘味で〆るために、『おみやげ館』へ。すると、小嶋アナが「ここです。ただいま!」と向かったお店が和菓子店『蜜屋』。
創業70年を超える老舗「蜜屋」小嶋アナの夫・明神宜之さんが営む創業70年を超える老舗。明神さんは和菓子職人でもあり、常務として父・兄と共に『蜜屋』を切り盛りされています。イチ押しは「広島ふみきゅん焼き」。地元出身の岸田文雄内閣総理大臣を応援すべく誕生させたお菓子。「広島産の厳選素材を使い、今までにない和菓子を作りたかったので、みんなの大好きな大福とどら焼きを合わせた」と明神さん。
「広島ふみきゅん焼き」お味はいかに? 菅さんは「ぜんぜんやな、と言いたかったがめちゃくちゃおいしい」。宇治原さんは「食感が面白い。普通のどら焼きのように小豆だけでなく、お餅もが入っておいしい」と大好評でした。
ロザンのお二人も大満足◆『蜜屋Erie広島店』南区松原町1−2
082−207−3280
「広島ふみきゅん焼き」(1個324円)
「楽しかった。またやろう!季節ごとにやろう!」。今回の街ぶら企画に大満足のロザンの2人でした。次はどの街に!?
広島ホームテレビ
『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00) 2021年12月11日放送
ライター 湯谷葉子