島のパワースポット!? 災害を乗り越えた隠れ家カフェで昭和の味(呉市倉橋町)
“ポツンと”佇む飲食店をリサーチ! 今回、リポーター・大松しんじが向かったのは、呉市倉橋町、倉橋島の海と山が広がる自然の中にある「倉橋カフェ」です。店内には長年かけ趣味で集めたコレクションの数々が展示されています。また、占い好きの店主ならでは、占いコーナーも! ランチメニューは、懐かしの昭和レトロなグルメがいただけます。
倉橋カフェ
切り盛りするのは、江田島在住の古賀千賀恵さん。3人の子どもに恵まれた専業主婦でしたが、空き家になっていた実家を改装し、自慢のコレクションを展示するカフェを3年前にオープンさせました。昭和レトロが大好きな古賀さん。子育て中にその魅力に取りつかれ、いつかはお店を開きたいと夢を描いて、雑貨を集めていたそうで、店内にはたくさんの懐かしいグッズのコレクションが!これは一見の価値アリです!
懐かしいグッズコレクション 倉橋カフェ 古賀千賀恵さん
しかし…夢を実現し、第二の人生を歩み始めた矢先、西日本豪雨災害に見舞われました。お店の裏にあった畑が崩れ、たくさんの土砂が流れ込み、まわりにあった4軒の家はどれも住めなくなったそうです。しかし、お店の門が土砂を防いでくれ奇跡的にお店だけが残りました。
お店の近くの4軒は土砂災害の被害で住めなくなった
その状況に古賀さんは、「先祖が守ってくれたんだ」、そして家の瓦にある、「家紋を挟むように向かい合った双龍が守ってくれたんだ」と思ったそうです。そんな時、このカフェの改装を手掛けてくれた工務店の森吉さんと、お店のデザインをしてくれた土井さんが再起の手伝いをしてくれました。そして、みんなの助けで困難を乗り越え、去年6月に再オープン。
設計士・土井健さん(左) 桑原店装工芸社長・吉森努さん(右)
そんな倉橋カフェでいただけるのが、家庭の延長線上で作る料理で、お母さんの味だという古賀さん。それは昭和を思い出す懐かしのグルメ。
まずは、鶏肉とたっぷりの野菜に数々のスパイスで煮込んだ「グリンカレー」、スパイスが効いて、家庭料理とは思えない本格的なタイ風カレーです。
そして、看板メニューの「ナポリタン」。目玉焼きとウインナーをのせてアツアツの鉄板に乗って提供されます。ケチャップのほかに、オリジナルのソースで一工夫加えた、昔懐かしい昭和を感じさせる味です。
倉橋カフェオリジナル ナポリタン(鉄板入り) 1000円また、昭和の味を代表する「ミートスパゲッティ」も大人気で、食後のデザートにには手作りのシホンケーキもあるので、おすすめですよ。
そして、占いコーナーもあので、気になる方はお問い合わせしてみてください。
困難を乗り越え再起した「倉橋カフェ」。自分だけではなく、周りも幸せにしてあげたいという元気印の古賀さんが、島を訪れる人を笑顔にしてくれます。
■ 倉橋カフェ
呉市倉橋町宇和木6643
電話 0823-53-0334 ※来店の際は電話でご確認ください
営業:水曜・木曜・土曜・日曜
午前11時~ 午後4時
広島ホームテレビ『5up!』(2021年12月10日放送)
ひろしまリード編集部
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