今が旬「さつまいも」 スーパーフードたる理由と『焼き芋の名店』をご紹介

今が旬で第4次焼き芋ブーム真っ只中の「さつまいも」。そこで、広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』では、さつまいもが主食というほどさつまいもが大好きだという八幡美咲アナが、広島県内で味わえる絶品焼き芋&スイートをリポートします。

 

2003年頃から始まった第4次焼き芋ブーム。長い間静かに続いているブームのきっかけの一つと言われるのが「焼き芋オーブン」の誕生。この機械の登場により、それまで定番だった軽トラックに屋台を乗せた移動販売だけでなく、店内での固定販売も簡単にできるようになったからです。

「焼き芋オーブン」をリポートする八幡美咲アナ 「焼き芋オーブン」をリポートする八幡美咲アナ

 

『フジ古市店』(広島市安佐南区大町東)生鮮主任の田中健太さんによると「露出が高いところと、専門店さん等も話題となっていて比較的好調に推移。生のさつまいも、焼き芋に関しては例年の約1.5倍程度売れている」とのこと。

 

 

今年もブームは継続し、売れているというさつまいも。八幡アナが気になっているお店を訪ねます。まず向かったのは広島市安佐南区祇園にある『EPICERIE(エピスリー)果実工房』。店内には新鮮な野菜が並び、開店からお客様がひっきりなしに訪れる人気店です。

『EPICERIE(エピスリー)果実工房』 広島市安佐南区祇園 『EPICERIE(エピスリー)果実工房』 広島市安佐南区祇園

こちらのお店の人気スイーツは「冷やし芋」。冷凍された状態で販売され、おとなのおやつや離乳食として大人気。さっそく試食した八幡アナは「甘〜い。すごくねっとり。甘さがギュッと詰まっている」と大はしゃぎ。

店主の福田孝さんは「どうしても売れ残ってしまう焼き芋。冷たければ冷たいほど甘く感じるというさつまいもの旨味成分の特性をいかして夏場にも売れる商品はないか」と考えたそうです。茨城県の農家が育てるさつまいもを使用。季節や芋の状態を見極めて焼く時間を調節し、さつまいもが熟成していない時でもおいしい「冷やし芋」が完成。まだブームになる前の8年前から始まったロングラン商品。1本税込100円で一年中販売されます。

「冷やし芋」(1本100円) 「冷やし芋」(1本100円)

◆『EPICERIE(エピスリー)果実工房
広島市安佐南区祇園5-4-32
営業時間 10:00〜18:00 日曜定休
「冷やし芋」(1本100円)

 

なぜさつまいもは人気なのか? 「株式会社たべかた」で宅配のファスティング事業を営みながら“食べもので生きかたをつくる”事を発信する管理栄養士の板橋里麻さんに聞きました。「さつまいもは糖分も多いが吸収されにくい糖質であることでダイエットしたい人にも向いている。ビタミンC・B群、マグネシウム、カリウムなどの栄養素が多いので美肌作りにも向いている。またスポーツされる方はスポーツの前にさつまいもを摂り入れると筋肉の稼働が良くなり脂肪燃焼もされやすくなる」と解説します。その栄養価の高さから、近年NASAが宇宙食として研究を進めているとも言われています。

 

八幡アナが次に訪れたのは、3年前に広島で初めて焼き芋専門店としてオープンした福山市駅家町の『POTCOOK(ポットクック)』。郊外の住宅地で少々分かりにくい場所にも関わらず、オープンするとSNSと口コミで広まり、たちまち行列ができる人気店となりました。

『POTCOOK(ポットクック)』 福山市駅家町 『POTCOOK(ポットクック)』 福山市駅家町

こちらの焼き芋の特徴は「かまど」で焼くこと。元々代表の釜崎栄治さんは定年後、壺焼き芋を独自で2年間勉強し、2015年に大阪で「つぼ焼き芋」専門店を開業。2018年に娘が福山に移住する際、孫と離れたくなかったので店ごと福山に移転し開業したのです。

「開業した後も壺焼きをしていたが、重たかったり割れたり」と悩んでいた釜崎さん。そこで福山伝統の鉄鋼産業に目をつけ「きっと溶接の上手い人がいるんじゃないか」と探したところ、名人に出会います。炭火で焼くといった壺焼きの良い所を残して、誰でも使いやすいように設計し、職人による高い技術でオリジナルのかまどが今年無事に完成。

POTCOOKオリジナルかまどで焼く POTCOOKオリジナルかまどで焼く

 

使用するさつまいもは、毎年熊本の農家まで足を運び、出来をチェックしてから仕入れるというこだわりよう。焼き芋(シルクスイート)を試食した八幡アナは「トロットロ〜。自然のスイートポテトを食べてる感じ」と幸せそうです。

焼き芋(シルクスイート)を試食する八幡アナ 焼き芋(シルクスイート)を試食する八幡アナ

 

さらに、焼き芋を使ったスイーツも大人気。これまで40種類以上のさつまいもスイーツを開発した釜崎さん。今年からはインスタ映えする新作「プリン あら?モンブラン」の販売を始めました。「上品な甘味。下のプリンが上のお芋を引き立ててくれる。ずっと食べれる」と八幡アナも大絶賛です。

「プリン あら?モンブラン」(580円) 「プリン あら?モンブラン」(580円)

新作を含めこちらで作られるスイーツは、食品添加物を使わず、無添加で作られます。「うちは子どもさんがお客様だと思っている。4歳になる孫に食べさせても安心・安全なものを売りたい」と話す釜崎さん。さつまいもの素材、焼き方、加工の仕方すべてにこだわり、自然でやさしい甘さが際立つ焼き芋スイーツ。ハマること間違いなしです。

◆『POTCOOK(ポットクック)駅家店
福山市駅家町万能倉989-15
営業時間 金・土・日10:00〜お昼まで
「焼き芋(シルクスイート)」(1本350円)
「プリン あら?モンブラン」(580円)

 

広島ホームテレビ
ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00) 11月27日放送
ライター 湯谷葉子

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