被災休耕田の米で故郷の酒を 4年目の挑戦 【地球派宣言】
2021.11.12
「お酒づくりはこの3年間失敗づくし。必要な収量が獲れなく残念な結果に終わっています。」
「今年こそは。覚悟の4年目です。」
一般社団法人ふるさと楽舎 馬場田真一さんは意気込みます。
地域の人と出会いをきっかけに、広島市安佐北区大林に移住した馬場田さん。
馬場田真一さん
農業未経験ではあるものの、2014年の広島土砂災害で被災した水田を修復し育てた米で、日本酒の完成を目指します。
8月には地域の人や広島大学の学生と草刈りをしました。
これも馬場田さんにとっては欠かせないお米作りの1つです。
8月の草刈り 大学生も参加
10月に入ると水田は黄金色に彩られ、いよいよ収穫の時を迎えました。
10月
鎌を使って次々と稲を刈っていく学生たち。
地域の人から借りたコンバインも操作しました。
稲刈り コンバインを操作する大学生
去年は害虫のウンカの影響で小粒になってしまいましたが、今年はふっくらとした米が出来上がりました。
収穫したばかりの籾を手に取り、馬場田さんも思わず「うれしい」と笑みをこぼします。
今年は上々の出来
台風や虫の脅威にさらされながらも、4年目にして初めて成功した米作り。
地域の人や仲間の支えがあったからと馬場田さんは話します。
この米が復興の象徴の日本酒に
今回刈り取ったお米は乾燥機にかけて玄米にした後、精米所で約70%に削ります。
それを酒蔵におさめ、来年2月には酒が完成する予定です。
今年の収量で日本酒4合瓶、約1,000本以上を見込んでいるそうです。
美味しいお酒の完成に期待が高まります。
広島ホームテレビ『5up!』
地球派宣言コーナー(2021年11月10日放送)