【広島雑学】本通アーケードは3代目 花の名前で呼ばれていた本通の昔
広島に住んでいる人も、知っているようで知らない、「へぇ~」と思わず言いたくなる広島の雑学。
今回は、本通商店街にまつわる「へぇ~」なこと第二弾です。
前回の話はこちら:【広島雑学】本通商店街にまつわる「へぇ~」なこと 一番古いお店は?
こちらの写真は現在の本通アーケード。実はこれ、1991年(平成3年)に完成した3代目なんです。
現在の本通アーケード
ひとつ前、2代目アーケードがこちら。昭和50年代の写真です。
2代目本通アーケード (広島本通商店街振興組合 提供)
そうなると、気になるのが初代。どんなアーケードだったのでしょう。
初代アーケードは昭和29年に完成しました。
しかし残念なことに、完成の翌年、倒壊してしまったのです。
ここでクイズです。
本通商店街の初代アーケードは なぜ倒壊したのでしょうか。ヒントは「季節に関係すること」です。
本通商店街の初代アーケードが倒壊した理由はなんでしょう ※こたえはクリック!
こたえ:雪(の重み)
雪の重みで倒壊した本通初代アーケード (広島本通商店街振興組合 提供)
夜中に突然大きな音がして外に出て見たら、アーケードが将棋倒しのように縦に倒れていたそうです。
その日は朝から雪が降り続き、雪の重さに耐え切れず倒壊してしまったのです。なんと15センチ以上も雪が積もっていたということです。
幸いなことに建物に被害はなく、ケガ人もいませんでした。不幸中の幸いでしたね。
その後、2代目アーケードが昭和37年に完成。倒壊から7年も月日が流れていたんですね。
アーケードに関してもうひとつ。
まだアーケードがなかった頃、本通には別名がありました。
さて「何通り」と呼ばれていたでしょう。ヒントは・・・花の名前です。
アーケードができる前の「本通」の別名はなんだったでしょうか。 ※こたえはクリック!
こたえ:「すずらん通り」
昔の名前の名残りが、本通アーケードにオブジェとして残っています。
すずらんオブジェすずらんオブジェ
なぜ「すずらん通り」と呼ばれたかというと、昔、本通商店街の中に「すずらんのランプ」が連なっていたことからこう呼ばれていたそうです。
当時の「すずらん通り」の写真がこちら。たしかに、ランプがずっと連なっていますよね。
「すずらんのランプ」は大正10年に作られ、昭和19年まで本通を照らしていました。
その後、戦争用の機械を作るため、鉄材として提供されてしまったんだそうです。
「すずらんのオブジェ」は本通の4箇所にあります。
お出かけの際は、ぜひ見上げてみてくださいね。
広島ホームテレビ『5up!』(2021年11月3日・4日放送)
「広島へぇ~じゃん」
ひろしまリード編集部
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