まだ3割 食品トレーのリサイクル【地球派宣言】
2020.08.21
2020.08.24
今では、スーパーに当たり前のように置かれた食品トレーの回収ボックス。
ゴミとして捨てるのか、それとも回収ボックスに入れてリサイクルするのか。
それは、今、世界中の人たちが将来の環境を守るために取り組む、SDGs=持続可能な開発目標にかかわることなのです。
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福山市にある、食品トレーの製造会社エフピコのリサイクル工場。
中国・四国の9県と近畿エリアのスーパーで回収される食品トレーは、1日に約7トン。
枚数にすると、約175万枚が届いているそうです。
回収された食品トレーは、まず、風によって不純物を取り除き、専用の大きな機械を使って2回洗います。
さらに、すすぎも2回おこなってから脱水し、トレーを綺麗な状態にします。
そして、およそ200度の熱で溶かし、粒状の原料に戻します。
燃やさずに溶かすことでCO2の排出量を削減。
それは、SDGs=13番目「気候変動に具体的な対策を」への取り組みとなります。
しかし、回収されているトレーは全体の3割ほどで、多くがゴミとして処分されているのが現状だそうです。
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食品トレーのリサイクルはSDGs=12番目「つくる責任 つかう責任」にもかかわることです。
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回収ボックスに表示された「きれいに洗ってくださいね」の文字には理由があります。
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リサイクル工場では、多くの人たちが働いていて、機械では判別が難しい、トレーの色や材質の仕分け作業を行っています。
トレーが汚れたままで届くと、工場内の衛生面にも影響するという事情もあるそうです。
リサイクルは、環境にも、人にも優しい取り組みでありたいですよね。
広島ホームテレビ『みみよりライブ 5up!』
地球派宣言コーナー(2020年8月19日放送)