【ホームテレビ女性アナウンサー・リレーコラム】それぞれの秋 渡辺美佳編
コロナ禍で運動不足になっていませんか?まさに、私は運動が遠のいていて、体が固まり気味…広島ホームテレビアナウンサーの渡辺美佳です。
そこで!先日、思い立って、小4の次男&夫と3人で似島サイクリングに行ってきました。
運動の秋!真夏は、暑さでバテてしまいますが、秋は空気がカラッと爽やかで、運動も気持ちがいいですよね。サイクリングにも最適な季節です。
広島港から南に約3キロ、フェリーで20分。自転車を乗せ、まずは船旅スタート!
遠出しなくても、船が身近にあるのは、瀬戸内海の良いところです。
「似島」は、諸説ありますが、藩政時代、物資輸送の荷継ぎの寄港地として利用されているうちに「荷の島」と呼ばれるようになったそうです。その後、広島市内の方から島を眺めると、島の形が富士山に似ていることから、「似島」という名前が生まれたという説もあります。
年頃の次男、人前でくっつくのは少し嫌がられましたが(笑) それでも、青い海、青い空、目の前に目標の島が近づき、テンションは上がっていきます♪
似島港に到着すると、いよいよサイクリング開始!
ここで、まず選択に迫られます。島の周囲は約13キロ。島の右周りか、左周りか…。アップダウンがやや激しいコースは、島に着いて左側の道。その難所を先に行くか、後に残すかという選択です。元気なうちに頑張ろう!ということで、我が家族は、着いて左の道を選択することにしました。
途中、立ちこぎをしないと登り切れないくらいの坂もいくつかありましたが、その分、足を動かさずともザーっと走る下り坂の気持ちいいこと! かつ、瀬戸内海の潮風を浴びながらのサイクリングは、とても爽快です。
牡蠣筏の浮かぶ瀬戸内の景色は広島ならでは!
途中休憩は、ビーチでのんびり。ヒトデを発見!
ビーチではなく、道路で大きなカメにも遭遇して、思わずご挨拶。
そして、似島は戦争の歴史と深い繋がりがあります。
日清戦争や日露戦争の時には、戦地から戻った兵士の伝染病の検疫や消毒を行う「検疫所」を島に開設。第一次世界大戦の時には、「ドイツ兵捕虜の収容所」を。原爆投下後は、検疫所を「臨時野戦病院」として開放し、原爆で負傷した約1万人の被爆者が運ばれました。各所にこうした歴史を物語る遺跡があります。
似島臨海少年自然の家の辺りには、軍馬を検疫する「馬匹検疫所」も設置されていました。その焼却炉の一部が移設され、残されています。
移設された馬匹検疫所焼却炉
検疫所は、後に倉庫や弾薬庫として使用されました。似島学園近くに、その施設を行き来するための「弾薬庫通用トンネル」があります。
弾薬庫通用トンネル
原爆で亡くなられた方の冥福を祈る「慰霊碑」。
慰霊碑
「慰霊の広場」には、今年春にオープンしたという「似島平和資料館」。
戦争遺構に関する資料や被爆者の遺品など約100点が並べられています。
一周するうちに、様々な似島の歴史を学び、あらためて、とても意義深い場所であることを実感します。
後半、薄暗いトンネルを発見…次男は少し怖がりましたが、中には手動の照明のスイッチがありました!出るときには、消すのもお忘れなく。
寄り道せずに行けば、1時間半ぐらいでしょうか。途中のんびりしながらでも、2時間ぐらいのサイクリング。(個人差はあると思います)
締めには、フェリー乗り場前の観光案内所で、名物の「バウムクーヘン」をお土産に!
似島は、先述した通り、ドイツとの繋がりがあります。この地で、約100年前にドイツ人捕虜だったカール・ユーハイムさんが、日本で初めて『バウムクーヘン』を焼きました。そのことから、バウムクーヘン日本発祥の地と言われているんです。
五感で楽しんだサイクリング。帰りの船は、ぐっすり…。
また翌日は、不慣れなサイクリングのため、筋肉痛が(涙)
定期的な運動の必要性も学べた、充実の似島サイクリングでした!オススメです♪
次回の担当は、ホームテレビアナウンサーの新しい仲間、山﨑菜緒アナです!お楽しみに!
ライター 渡辺美佳(ホームテレビアナウンサー)
プロフィール https://www.home-tv.co.jp/ana/watanabe_mika/