ミミズのパワーでSDGs 生ごみ堆肥化の取り組み【地球派宣言】
9月9日、東広島市の中黒瀬保育所で園児が拍手で出迎えたのは・・・
中黒瀬保育所での盛大なお出迎え (C)HOME
ミミズが入っている大きな木箱!
ミミズが入った木箱が到着 (C)HOME
中を見て、怖がるかと思いきや・・・、「ミミズ大好き!」「かわいい」
土の中のミミズを探し、掌にのせる園児たち。
しかし、なぜ保育所にミミズがやって来たのでしょうか?
大事にミミズを掌にのせる (C)HOME
これは東広島市が進めている「ミミズの力で生ごみの堆肥化を行うプロジェクト」。
市内8か所の保育所や小学校などに「ミミズコンポスト」と呼ばれる木箱を設置する取り組みが行われています。
このコンポストを開発した光和商事の久保幸路社長によると、
木箱の中には「シマミミズ」という食べ残しなどの有機物を食べる専門のミミズが入っていて、生ごみを食べさせることによって良質な堆肥に変えるそうです。
東広島市西条町の認定こども園「さざなみの森」でも、今夏に「ミミズコンポスト」を設置。
ミミズに給食の残りや調理で余った野菜くずを食べさせて、堆肥化を行っています。
今後、その肥料で食物を育て、更に食物から出たゴミでまた肥料を作る・・・、このサイクルがSDGsの取り組みなのです。
野菜くずをミミズコンポストへ (C)HOME
園児たちも絵本などを通じて、ミミズの生態を知り、親しんでいました。
絵本でミミズを知る (C)HOME
「さざなみの森」の難波優子副園長は、
「実際に土が変わるのを身をもって体験できるので、これからその土を使って野菜を育てると、子どもたちももっとそのサイクルを実感できるのかなと思います。」と話します。
久保社長も「子どもたちがミミズに触れ合うことで自然の営みを感じることができ、心の優しさにも繋がり、情操教育にもなる。そういったものも将来の明るい未来を作るためには必要なことで、1つの地球への優しさだと思う。」と、この取り組みについての思いを打ち明けます。
ミミズコンポストと園児 (C)HOME
ごみがなくなり、美味しい野菜ができる・・・、綺麗な花が育つ・・・、地球に優しい循環をミミズが教えてくれています。
出来た堆肥は畑で利用 (C)HOME
広島ホームテレビ『5up!』
地球派宣言コーナー(2021年9月15日放送)