【カープ】データマンが分析!上位浮上のキーマンは?
開幕から1ヶ月。現状(7月25日O.A.時現在)は借金5で5位と予想だにしない下位低迷で、カープファンも我慢の状況。
上位浮上するには何が必要なのか?
広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』では、プロ野球のビッグデータを操るデータマンこと、データスタジアムの佐々木浩哉氏がカープの開幕1ヶ月を分析。その結果をもとにカープが上位に浮上するカギを探る。
※以下データはすべて7月25日O.A.時現在
今シーズンのチーム打撃成績をみると、カープは平均得点4.71と3位。打率は.289とリーグトップであるため、「もう少し得点を伸ばせる余地がある」と見る。
得点力を伸ばしていく上で一つのカギと考えられるのが、「4番・鈴木誠也選手の前にランナーをためられるかどうか」だ。
今季の鈴木選手の状況別打撃成績は、得点圏での打率.462と、それ以外での打率.333を上回り、明確にチャンスで結果を残している。
セ・リーグ4番打者のなかで得点圏での打席数は36で3位。前述のようにチーム打率こそ1位だが平均得点は3位と、4番の前にチャンスを作れず効率良く得点できていない。
鈴木選手の前にランナーを出すのに不可欠なのは、「新3番の堂林翔太選手の活躍」。
今季の打撃成績は、本塁打5本・打点17・打率.410で首位打者と絶好調だ。
堂林選手の打球方向の割合を見ると、センターからライト方向が30.8%と「持ち味の右方向への長打が復活」している。今後相手が研究してくる中で、どう好調を維持し上回っていくかがポイントといえる。
一方、投手陣に目を向けると、カープ先発陣は防御率4.41、救援陣は5.19と、ここまでかなり苦労していることがデータにもはっきりあらわれている。
終盤のいわゆる勝ちパターン(7回以降、0〜4点リード時)にしぼって救援防御率を見てみると、リーグ平均4.06に対して、カープは5.84と深刻。「勝ちパターンを担う救世主」が待たれる。
データマン佐々木氏が、期待する救世主として名前を挙げるのが、一岡竜司投手。
今季一岡投手の奪三振割合とストレートの奪空振り率を見ると、打席数24で奪三振割合33.3%。ストレートの平均球速146.2km/hでストレートの奪空振り率は18.4%。
昨シーズンはなかなか三振が取れず苦しんだが、ストレートが走ってきて復調の兆し。ストレートで空振り三振が数多く取れており、若手にない経験もあり、状態良好の一岡投手に期待が持てるわけだ。
データマン佐々木氏が見据える新3番堂林選手と救世主一岡投手のさらなる活躍で、上位浮上なるか!?
広島ホームテレビ
『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00)7月25日放送
ライター 湯谷葉子
データ提供 テータスタジアム株式会社