【カープ道】達川光男が語る 侍ジャパン・金メダル秘話と今季のカープ

9月に突入し、これから益々熱を帯びてくるペナントレース。

カープは、ニュースターが誕生したり、金メダルを獲得した侍ジャパンのメンバーに12球団最多で選ばれたりと野球界を盛り上げているが、チーム成績は苦しい状況となっている。

そんな現状を選手・監督・解説者とカープと共に歩んできた達川光男さんに語って頂いた。

達川光男さんが秘話を語る

 

最初のテーマはBクラスに沈んでいる現状について。

この状況を達川さんは、「今から勝ちますよ。今からは勝つ。戦力がようやく整いはじめた」と今後の躍進を予言してくれた。

達川さんが今季の低迷の要因として挙げたのが、カープを襲ったコロナ禍、感染により多くの離脱者を出し交流戦で苦戦を強いられた事だという。

 

そんな中、カープ後半戦の躍進となってくれそうなのが、侍ジャパンの東京オリンピック金メダル。

金メダリストとなった鯉戦士たち 金メダリストとなった鯉戦士たち

達川さんは「(4人)それぞれが活躍したよね。決勝の日なんてすごいよ。森下が先発。群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌い専門医のライセンスとたたき上げのスキルだけで突き進む栗林良吏、またの名をストッパー栗林。ぼく失敗しませんからと。1回失敗しましたけど。T‐岡田に打たれましたけど、それ以外は失敗していない。(五輪では)2勝3セーブ。素晴らしかった」と独特の達っちゃん節で労った。

 

そして達川さんは、ホークス時代共に戦った柳田悠岐選手と甲斐拓也選手にお祝いを述べた時、ある裏話を聞いたという。

ホークス・柳田悠岐選手 ホークス・柳田悠岐選手

達川さん「柳田は『今までの試合で一番疲れた』と言っていた。なんでやと言ったら『1球1球あれだけ必死にスタート切ったことなかったことない』と。」

そこにはオリンピック会場となった球場も関係しているという。

達川さん「横浜スタジアムはパ・リーグの選手は難しい。風、ナイターで距離感が全然とれない。周りが何もない森林のような感じでね。私もねあそこでフライを落として珍プレー好プレー大賞をもらった事がある。プロ野球生活で唯一破られない記録を作ったのが珍プレー好プレー大賞3回、全て珍プレー。」

何となく理由は分かったが、さすが達川さん、途中からご自身の話にすり替わっていた。

 

そして侍ジャパンの正捕手・甲斐選手からはバッテリーを組んだ森下暢仁投手の評価を聞いたという。

ホークス・甲斐拓也選手が語る森下投手のスゴさ ホークス・甲斐拓也選手が語る森下投手のスゴさ

達川さん「1番良いのは左のアウトコースのストレート、右のインサイド、ここのコントロールが抜群に良い。そしてその次に良いのが縦割れのカーブ、パワーカーブというんだけど、グッと落ちるカーブ、最高に良いと(評価していた)。」

さらに金メダルを決めた決勝でバッテリーを組んだ二人、甲斐のリードの裏にはある分析があったという。

達川さん「交流戦があるので(ホークスの)スコアラーに森下を大解剖してもらった。森下が1番打たれている球種がどれで、1番抑えている球種がどれというのを全部調べてもらって、で決勝のアメリカ戦で森下が3ボール2ストライクから軒並みカーブでアメリカ打線をビタビタビタっと抑えた。」

 

絶妙の語り口と独自の取材力でたくさんの裏話を披露してくれた達川さん。

まだまだトークは続き、来週も達川節炸裂だそうです。

 

広島ホームテレビ『カープ道』 2021年9月1日(水)放送より
ひろしまリード編集部

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