世界初の水素燃料フェリー CO2排出 最大50%削減のエコシップ(尾道市)

世界で初めて水素を燃料にしたフェリーが完成し、尾道市内でお披露目されました。

尾道市の造船会社、ツネイシクラフト&ファシリティーズが、ベルギーの企業と共同で開発した水素燃料のフェリー「ハイドロびんご」です。
全長約20mの小型フェリーで、最大82人を乗せることができます。

 

ハイドロびんご 水素燃料のフェリー「ハイドロびんご」 (C)HOME

 

燃料の軽油に水素を混ぜて一緒に燃焼させる仕組みで、航行時に排出されるCO2など地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出量を大幅に削減したエコシップ。
これまでのディーゼルエンジンと比較して、最大50%のCO2排出削減を実現しています。

 

造船会社によると、水素燃料で航行する旅客船は世界初とのこと。
水素燃料は、客室と離れた場所のタンクに貯蔵されているほか、配管を二重にするなど安全対策が行われています。

 

ツネイシクラフト&ファシリティーズ 神原潤社長は、
「混焼エンジンではあるが、脱炭素社会に向けて、水素を使う船ができたということは、メーカーとしても大切な一歩を踏み出せたと考えています」といいます。

この船は今年の秋ごろから、山口県周南市で観光遊覧船として運行される予定です。

 

ひろしまリード編集部
※掲載された記事・情報は、取材当時のものです。予めご了承ください。

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