夏の象徴「ヒマワリ」 実はたくさんの花の集合体【地球派宣言】
2021.08.05
2022.04.28
夏空を彩る太陽の花、ヒマワリ。
北アメリカ原産のキク科の1年草で7~8月に花を咲かせます。
広島市植物公園で栽培されているのは約1,600株。
咲き乱れた花を見に、夏休み中の子どもたちやカメラに収める人たちで賑わいます。
管理課の大矢祐一郎さんによると、“サンフィニティ”という品種で、一般的なヒマワリと比べるとやや小ぶり。
1本の茎から枝分かれし、1株で50~100輪の花を咲かせます。
実はヒマワリは小さな花の集合体。
花びらに見える黄色の部分は“舌状花(ぜつじょうか)”と呼ばれ、1枚1枚が独立した花となっています。
そして、真ん中の黒い部分は、1つひとつが“管状花(かんじょうか)”という花で、受粉して種をつけます。
黒い部分も1つずつが花 (C)HOME
1輪の大きな花に見えるヒマワリは、この“舌状花”と“管状花”が集まって1つの形を作っています。
これはキク科の植物に見られる大きな特徴です。
ヒマワリの歴史は古く、紀元前から北アメリカで食用として広く栽培されてきました。
日本には江戸時代に伝わり、花が太陽の動きにつれて回ることから、“ヒマワリ”と呼ばれるようになったと言われています。
夏の日に咲く太陽の花。
悠然とし、燦燦と輝くその姿を歌人・与謝野晶子は次のように詠っています。
『髪に挿せば かくやくと射る 夏の日や 王者の花の こがねひぐるま』
「黄金日車」ヒマワリの異名 (C)HOME
広島ホームテレビ『5up!』
地球派宣言コーナー(2021年8月4日放送)