西日本豪雨災害から3年 今も愛されるお好み焼き店
2021.07.07
2021.07.14
西日本豪雨災害で大きな被害が出た安芸郡坂町小屋浦地区。
この地区に、「おふくろの味」として50年にわたり愛されているお好み焼き店があります。
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お店の名前は「福水(ふくみず)」。
77歳の福井さんが切り盛りしています。
3年前の豪雨で、このお店も被害を受けました。
福井さんは、水が押し寄せてきたとき、1階で寝ていたそうです。
「洋服たんすや整理たんすが倒れて(水で)浮いていたので、それをつかんで泳ぐように2階に避難した。」と語ります。
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小屋浦地区では、豪雨災害により15人が犠牲となり、1人が行方不明に。
福井さんは、被災から3か月後にお店を再開しました。
「被災後も、鉄板が今のように残ったので。“まだ頑張れ”ということなのかなと。」
再開した理由をそう語りました。
お好みそば肉玉(550円) (C)HOME
被災後、初めて作ったのは「お好みそば肉玉」。
「おふくろの味」と評判のお好み焼きは、麺もキャベツもふわふわの食感が特徴です。
重石をすることで、余分な水分を逃さないようにしているのが美味しさの秘訣。
あまり押さえつけ過ぎないのもポイントなんだとか。
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「あるのが当たり前のようなお店」
お客さんのそんな言葉が福井さんの原動力です。
「みんなのためにも、せめて3年、80歳までは頑張りたい。」
そう語る福井さん。
豪雨災害を乗り越え、今も愛される坂町の名店です。
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福水
広島県安芸郡坂町小屋浦3-1-1
Tel:082-886-8155
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広島ホームテレビ『5up!』(2021年7月6日放送)
ライター:神原知里
※掲載された記事・情報は、取材当時のものです。予めご了承ください。