元千葉ロッテ、里崎智也氏がコロナ禍のプロ野球界に提言

19日に開幕を迎えたプロ野球だが、新型コロナウイルスの余波もあり、このまま無事にシーズンが消化されるのかを不安に感じるファンの方も多いことだろう。
広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』では、元千葉ロッテの里崎 智也氏をゲストに迎え、ファンの不安解消への手がかりを探った。

里崎智也さん

 

不安①『選手の健康管理』

日本野球機構(NPB)は「月に1度定期的にPCR検査を行う方針は全球団で一致した事を確認(監督・コーチ・選手・スタッフら全員・および審判員)」とした。
カープ球団は、「15日(月)に監督・コーチ・選手・スタッフら総勢150名を対象にPCR検査を実施。17日(水)全員の陰性判定が確定した」と発表。

果たして対策はこれで万全か?

里崎氏は「あくまで個人的な見解だが、それでは不十分」だと言い、「週に1度のPCR検査」を薦める。「感染者が出るのは仕方のない事だと思う。出た時にいかに早く隔離して、チーム内感染を防ぐかが大事」。
月に1度では、検査の次の日に感染してしまえば、1ヶ月放置されることになる。「チーム内感染に気づいた場合、中止・中断になる場合もあるので、早く見つけるためにも週に1度、最低でも2週間に1度の検査が必要だと思う」との見解を示した。

 

不安②『ベンチ・塁上・プレー中のソーシャルディスタンスの確保』

里崎氏は「現状、監督・コーチ・スタッフはベンチでもマスクをしているチームもあるが、全くしていないチームもある」。密なベンチで声を出すと、飛沫感染の危険度も高い。

「ベンチは全員マスク。さらにスタメン以外の控え選手は、無観客試合ならスタンドを利用してもいいんじゃないか」と、提案する。

「ホームベース塁上が最も密。主審はマスクだが、捕手も打者も距離がとれない。そこはお互い様なので、こまめにPCR検査をして安心のもとにできていれば、あまり気にならなくなるだろう」。

 

不安③『登録人数や外国人枠拡大による選手の負担軽減』

「結局は首脳陣次第。“勝っても負けても何点差でも使う選手は一緒”という起用法をされると、登録人数が多くなっても有効的ではない」。選手の負担が減るか減らないかは、ベンチワークによると言う。

 

無事に日程を消化するためには、PCR検査を頻繁に行うことが大事。「やり過ぎぐらいが、ちょうど良い」と里崎氏。「とにかく陽性の選手が出たらすぐに隔離しながら、プロ野球を全うすることだ」と話す。

そして『野球界の成功が日本の未来を支える』と断言。
「野球界が成功できなければ、日本の文化や芸術、コンサート、ライブなどの成功もない。東京オリンピックまで関わってくるので、プロ野球を成功させ、すべてのエンターテイメントは大丈夫なんだと、日本中、世界中に伝えることができれば」と、今シーズンのプロ野球の成功を切願する。

 

広島ホームテレビ
ひろしま深掘りライブ フロントドア(土曜13:00)6月20日放送
ライター 湯谷葉子

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