【広島市植物公園】サクラを早く咲かせる「開花促成」に密着|地球派宣言

2月7日。佐伯区の広島市植物公園では、ソメイヨシノの木の周りに大きな囲いができていました。

本来の時期よりも早くサクラを咲かせようと、開花促成に取り組んでいるためです。

ソメイヨシノの木の周りをビニールで囲み、内部の温度をあげようというのです。

 

サクラの周りをビニールで囲んだ様子(提供:広島市植物公園)

 

広島市植物公園の久保晴盛さんは、「サクラは春、暖かくなってくる時に咲く植物ですので、人工的に温度を上げてあげると早く咲く、開花調整することができます」といいます。

サクラは冬の間、一定の寒さが続くと、芽(め)の休眠が打破され、開花の準備が整います。

そして、暖かい日が何日か続くと、つぼみが膨らみ、開花するとされています。

 

広島市植物公園 久保晴盛さん

 

広島市植物公園では38年前にも開花促成を行ったことがありますが、なぜ、今回再びチャレンジしたのでしょうか。

その理由を久保さんに聞いてみると「今年、開園50周年で新しいことをしたいのと、さくら祭りが3月20日から始まりますが初日はソメイヨシノが咲いていないので、早く咲かせて満開のサクラを見てもらいたい」といいます。

 

38年前の開花促成の様子(提供:広島市植物公園)

 

開花促成を始めて約1カ月、再び訪れてみると、職員がはしごに登って作業をしていました。

一体何をしているのか広島市植物公園の濱谷修一栽培・展示課長に聞いてみると、「木を囲った時に数日温度の高い日があって開花が進みすぎたので、一回囲いを全部開けて外気にあわせて成長を止めていたが、今度は寒い日が続きだして、目標に間に合わなくなりそうになったのでまた囲いなおしている」のだそう。

 

広島市植物公園 濱谷修一栽培・展示課長

 

植物の専門家も天候まではコントロールできません。

気温にあわせて、ビニールの囲いを開閉して、開花のスピードを調整しているそうです。

濱谷課長によると、取材日のような天気だとビニールで囲うだけで外の気温よりも15℃程度あがるのだとか。

肝心のソメイヨシノはというと・・・芽が膨らんでつぼみが見えてきました。

園内のソメイヨシノと比べてみてもその差は歴然です。

 

園内のソメイヨシノと開花促成したソメイヨシノ

 

ただ、その日の天気や温度でサクラの咲き具合が左右されるそうで、なかなか計算通りにはいってくれないと濱谷課長は話します。

果たして、さくらまつりの初日に満開のサクラをお披露目することはできたのでしょうか。

 

作業する濱谷課長

 

3月20日。広島市植物公園は家族連れなどでにぎわっていました。

開花促成させたソメイヨシノは満開とはいきませんでしたが、半分以上の花がキレイな姿を見せてくれました。

 

五分咲きのソメイヨシノ

 

日々変化する天候に翻弄されながら開花促成に挑戦した濱谷課長は「暖かい日もあればあまり温度が上がらない日もあるので、そういうコントロールがすごく難しかったです」と感想を話してくれました。

広島市植物公園のさくらまつりは、4月19日まで開催されます。

 

開花促成のソメイヨシノを見る濱谷課長

 

 

 

 

広島ホームテレビ『ピタニュー
地球派宣言コーナー(2026年3月25日放送)

SDGs

 

LINE はてブ Pocket