希少なムササビを探せ!北広島町で観察会|地球派宣言
体の一部をマントのように広げて飛ぶリス科の哺乳類、ムササビ。
夜行性で人間を警戒する希少な生き物ですが、このムササビをひと目見ようと、北広島町で観察会が開かれました。
ムササビ(撮影:原竜也)
主催したのは、西中国山地自然史研究会の原竜也専門員。
「なかなかムササビを見るチャンスはないと思うが、哺乳類なのに飛ぶというあたりが冒険心をくすぐるというか皆さんが注目してくれるんじゃないかと思って今回取り上げた」と話します。
西中国山地自然史研究会 原竜也専門員
参加した約30人は、北広島町内の森に移動してムササビの痕跡を探します。
原さんによると、木の上で生活しているムササビは、松ぼっくりなどを食べているそう。
そのため、ムササビが食べたあとには、エビフライによく似た松ぼっくりの残骸「森のエビフライ」が落ちていると原さんはいいます。
森の中で探す参加者たち
落ち葉の中を探していくと・・・次々と森のエビフライが見つかりました。
原さんは「1頭だけがずっとここに通っているのではなくて、何頭かいるムササビが日によって訪れて食べている」と話します。
森のエビフライ
しばらく森の中を歩いていくと、巣箱の前に到着しました。
ムササビは日没後25~30分の間に出ることが多いそうで、3つのグループにわかれて観察することに。
強い光を嫌うため、比較的目に優しい赤い光で照らしながらその時を待ちます。
巣箱の前で観察
ムササビは晴れた日に出るそうですが、この日はあいにくの曇り空。なかなか姿を見せません。
出る気配がなく、原さんがあきらめかけたその時。
ムササビが巣箱から顔を出しました。
巣箱から顔を出すムササビ
別の巣箱でもムササビが顔を出しました。
極力ストレスを与えないよう少し離れた場所から双眼鏡で観察します。
しかし、警戒しているのでしょうか、巣箱の中で動いているものの外には出てきません。
そうしていると雨がどんどんひどくなり、ここで観察会は終了。
結局、巣箱を設置した3カ所のうち2カ所でムササビの姿が確認できました。
双眼鏡で観察
寒空の下で行われたムササビの観察会。
原さんは「すぐそこにある自然が実はおもしろいことがたくさん隠れていて、いろんな身近な所にまだまだ不思議がたくさん残っているので、ちょっとでも感じてもらえたらありがたい」と話します。
原竜也専門員
広島ホームテレビ『ピタニュー』
地球派宣言コーナー(2026年1月14日放送)