人生の“最後”をどう迎えたい?ゲストが語った、これからを生きるためのヒント ── LASTARTひろしま終活イベント2025より

「終活」という言葉に、どこか距離を感じてしまう方もいるかもしれません。

けれど、人生や暮らしを静かに見つめ直す時間は、きっと誰にとっても必要なもの。

 

11月15日(土)・16日(日)に開催された「LASTARTひろしま終活イベント2025」では、ゲストのみなさんがそれぞれの価値観や人生観を語り、最後には“理想の人生の最後”を直筆ボードに書いて紹介する場面もありました。

 

ここでは、ステージで語られたことを、ほんの少しだけご紹介します。

 

■「死ぬまで生きる」— 玉川徹さんのまっすぐな言葉

 

テレビコメンテーターの玉川徹さんは、定年退職後の過ごし方について、「退職後の趣味探しで、蕎麦打ちを始めたり、陶芸を始めたりする人がいるが、まず続かない」と指摘。

自分の好きなことを仕事にするべきだといいます。

玉川さんはそれがテレビの仕事だったことから、在職中からテレビで必要とされるよう努力してきたそうです。

 

「仕事をすると誰かのためになり、感謝される。しかもお金ももらえる。もらったお金でいろんなことができるし、税金を払うことでまわりまわって自分にかえってくる」としたうえで、望む人生の終幕について「死ぬまで生きる(生き切る)」と記しました。

 

■「世のため人のため」— 竹田恒泰さんが語る、生き方の軸

 

作家の竹田恒泰さんは、日本人の宗教観や生き方について、年に何度も墓参りをしたり、家に仏壇を置いたりして祖先を敬うことは高度な宗教的行為だと指摘します。

江戸時代末期に弱小国だったこの国が、たった50年ほどで大国になり、敗戦を経ても経済大国として復活できたのは、教育の力が大きかったと強調しました。

 

「親は子供に、世のため人のため役に立つ立派な大人になってほしい、尊敬される人間になってほしいと願う。そのような生き方が最も幸せで充実した人生だ」としたうえで、お金を追う仕事ではなく、お金がついてくる仕事、「世のため人のためになる仕事をすることが大事だ」と話しました。

 

■「支え合う力」— 加藤茶さん・綾菜さん夫妻が伝えたもの

 

45歳の年齢差を乗り越え結婚した加藤茶さん・綾菜さん。

直後にひどいバッシングを受けたことや、茶さんの数々の病を二人で克服してきたことを話しました。

茶さんは「悩んだときに相談したり、愚痴を聞いてもらえたりする親しい友達が必要」と話し、綾菜さんは芸能界の友人たちに励まされたエピソードを明かしました。

 

茶さんは最後に会場を埋めた聴衆に「生きられるところまで頑張って生きていきましょう」と呼びかけ、「(自分は加藤茶なので)茶寿(数え年で108歳)まで頑張ってみたい」と宣言。

綾菜さんも「サポートします」と結びました。

 

■そのほかの出演者が記した“人生の最後”の言葉

今回イベントに出演したゲストのみなさん全員に、“理想の人生の最後”をボードに書いていただきました。

その一枚一枚に「こんな風に生きたい」という願いが感じられました。

 

 

■“最後”を考えることは、“いま”を見つめること

人生の最後を考えるというのは、後ろ向きになることではなく、これからどう生きていきたいかを整える行為なのだと思います。

忙しい毎日の中で、ふと立ち止まってみる時間を持つこと。

それが、これからを大切に生きるためのきっかけになるのかもしれません。

 

※この記事の情報は記事公開時点のものです。情報は変更になる場合があります。

ひろしまリード編集部

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