素材と自家製にこだわった薪窯ピザとジェラートのお店「Pizzeria みト&Gelateria Villetta」|海田町
広島県海田町にある「Pizzeria みト&Gelateria Villetta」は、薪窯で焼くピザが人気のお店。
店内では自家製ジェラートもいただけます。
今回は、人気のピザ3種類とジェラートなどのデザートを取材しました。
贅沢な前菜サラダとジェラートがついたピザランチが自慢
ランチで食べられるピザは、全部で5種類。
今回は定番の「マルゲリータ」と、彩り鮮やかな「サルシッチャ」、卵がとろとろな「ビスマルク」をいただきました。
初来店ならまず食べたい「マルゲリータ」

トマトソースにモッツァレラチーズ、バジルがトッピングされた「マルゲリータ」。
トマトソースは後塩にすることで、塩のパンチとトマトの酸味、チーズの風味など全体のバランスがまとまるようになっています。

ピザに使うチーズは、産地やメーカーよりも“伸び”と“相性”を重視。出来立てで食べると、伸びが良いチーズを採用しています。
トマトのフレッシュさも残っており、王道のマルゲリータながらこれまでに出会ったことがないような深みのある味でした。
自家製ソーセージが香る「サルシッチャ」

自家製ソーセージとブロッコリー、モッツァレラチーズが入った「サルシッチャ」。
サルシッチャとは加熱していない生ソーセージのことで、イタリア語で「腸詰め」を意味するのだそう。
Pizzeria みト&Gelateria Villettaのサルシッチャは、豚ミンチに塩とブラックペッパー、ローズマリーをくわえて作られています。
おいしさの秘密は背油にあるそうですが、配合などの詳細は企業秘密とのこと。

ローズマリーの香りが鼻に抜け、しっかり効いた塩気がガツンとくるインパクトのある一品です。

Pizzeria みト&Gelateria Villettaのピザ生地に使う小麦は、国産とイタリア産を独自の配合でブレンドしたもの。
元々使用していたイタリア産の小麦が製造終了になったため、それに近くなるようにアレンジしています。
国産とイタリア産の小麦は粒子の粗さに違いがあり、組み合わせることで軽さのあるピザ生地に仕上がるのだそう。
イタリアと日本では水の硬度が異なるため、硬度の低い日本の水に合わせて粉を多めに入れています。
また、湿気が多い日本では、その日の湿度によっても生地に違いが生じるため、粘り具合を見ながら毎日生地を調整して練っているのだそう。
店主である三浦好裕(みうら・よしひろ)さんのこだわりが伝わってきます。
耳までおいしく食べられるのが特徴で、そのために耳の部分の塩を少し多めにしているそうですよ。
イートイン限定「ビスマルク」

トマトソースにモッツァレラチーズ、卵、ベーコン、バジルがのった「ビスマルク」。
使う卵は「きすき平飼い卵」のみ。トウモロコシを食べ平飼いで育った鶏の卵は、黄身に臭みがないのが特徴です。

黄身を割って食べるピザは、テイクアウトはできず店内専用。
まろやかな黄身に絡めることで、塩気の効いたベーコンもまろやかになります。

ビスマルクのトマトソースもマルゲリータ同様、後塩です。
トマトの酸味もしっかり残っているので、素材すべての味を感じられる贅沢な内容になっています。

ピザを焼くのは薪釜。
ガス窯や電気釜が主流なのだそうですが、三浦さんは薪釜にこだわりを持っています。
「扱いも手入れも大変だけど、お店の顔となる釜が欲しかった」と、三浦さん。
ピザを焼く炉床の温度は下火で300℃必要になるため、営業開始時間の約2時間半前から火を入れて準備を始めます。
さらに温度が下がりやすい冬場は3時間前から準備するそうです。
薪釜で焼くピザは、生地がパリッとしすぎずもっちり。ピザからの程よい炭の香りに食欲が刺激されます。

すべてのランチには「気まぐれサラダ」と「自家製ミニジェラート」がつきます。
気まぐれサラダは、三浦さんが“前菜”と呼んでいるように、野菜以外にも自家製ハムやキッシュ、スープがついたプレート仕立て。
内容は季節によって変わるそうで、取材日は秋の果物・イチジクが添えられていました。
ランチメニュー

デザートの自家製ジェラートでクールダウン
ランチにつくデザートは「自家製ミニジェラート」。
提供される味は日によってランダムで、定番のフレーバーのほか、季節限定のフレーバーもあります。
今回は、+300円で変更可能な「本日のドルチェ」と「ジェラートサイズアップ」をいただきました。

取材日の「本日のドルチェ」は、自家製ミニジェラートに手作りシフォンケーキがついたお得なセット。
添えられたほろ苦いカラメルソースも手作りです。

ふわふわのシフォンケーキは、シーザードレッシングを作った際に余る卵白を使用しています。
見た目も白く、全卵で作るシフォンケーキより軽いのが特徴です。
たっぷりと添えられたメレンゲは重たくなくシフォンケーキとの相性抜群!
あっという間に完食しました。

「ジェラートサイズアップ」で、通常のジェラートからサイズを倍にすることも可能。
サイズアップ注文時に限り、ジェラートの味を好きな味に変更できます。
季節限定のフレーバーもあり、今しか食べられない味を求めて来るお客さんも多いのだとか。
将来的には別の場所でピザもジェラートも楽しめるお店にしたい

現在は、「Pizzeria みト&Gelateria Villetta」として営業していますが、元はピザのお店である「Pizzeria みト」と自家製ジェラート専門店の「Gelateria Villetta」として、別々に営業していました。
ジェラートを作り始めたきっかけは、ピザ生地とジェラートの相性が良く、デザートピッツァやパニーニがしたかったからだそう。
「将来的には別の場所で大きい店舗を構えたい。全部一緒にしたお店にしてわかりやすく表現できる場所になれば」と三浦さんは話します。
Pizzeria みト&Gelateria Villettaの基本情報とアクセス

Pizzeria みト&Gelateria Villettaがあるのは、海田小学校の近く。
JR海田市駅からは徒歩約15分、海田小学校前バス停からは徒歩約3分の場所です。
Pizzeria みト&Gelateria Villetta基本情報

<所在地>
広島県海田町南昭和町1-43-102
<TEL>
082-554-8017
<営業時間>
ランチ 11:00~14:30(LO 14:00)
カフェ 14:00~16:00(LO 15:00)※土日のみ
ディナー 18:00~21:00(食事のみLO 20:00)
【ジェラート】イートイン 14:00~15:00
【ジェラート】テイクアウト 11:30~15:00
<定休日>
火曜(祝日の場合は営業)
<駐車場>
店前5台・近隣に数台
<公式SNS>
https://www.instagram.com/pizzeriamito_010712/
マヨネーズやソースなど、自家製にこだわったPizzeria みト&Gelateria Villettaでは、三浦さんのやさしい笑顔に出会えます。
薪釜だからこそ味わえるふっくらした生地と良い香りのピザを、ぜひ食べてみてくださいね。
ライター/丸山希
※紹介している内容は2025年9月取材時点のものです。公開後内容が変更している可能性があります。
※掲載している商品の金額は、すべて税込み価格です。