【カープ】未来の主砲候補・林晃汰選手が3年目の今シーズン好調のワケとは!?

「(今後は)主力選手たちも戻ってきたりするので、そこに負けないように食らいついていきたい」と力を込めるのは、林晃汰(こうた)選手。
新型コロナの影響で多くの選手が出場できない状況でめぐってきたチャンスを、手放したくないという強い気持ちを示した。

 

広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』では、苦しい戦いが続くチームの中で奮闘する林選手をフカボリ。
将来の主砲候補として期待のかかる林選手が、今シーズン打撃好調をキープしている要因を探った。
※データはすべて2021年6月5日O.A.時現在 ※以下、敬称略

林晃汰選手 ©広島ホームテレビ

 

プロ3年目、20才の若鯉・林は今、着実にプロ野球選手としての歩みを進めている。
去年8打数1安打だった成績は、今シーズンここまで23打数10安打で打率.435とハイアベレージをマークしている。

しかし充実しているように見えるシーズンとは裏腹に、開幕前には挫折も経験していた。期待を背負い初の一軍スタートを切ったキャンプでは、開幕直前に無念の二軍落ち。

「あの時は全然打てなかったし、自分のバッティングがわからなくてボロボロだった」と当時を振り返った。

 

そんな林を甦らせたのは、意外なことだった。
「フォームというのは“シンプル”にボールに対して入っていくという考え方になってきた。ピッチャーに体を向けないことだったり、ずっと横を向いたままバットを振ることだったり。それだけでなんとかなる」。

これまでフォームや打球など多くを考え過ぎたからか、体が開くという悪い癖が出ていたという林。結果を求めて探求を続け、行き着いた答えは“シンプル”だった。

オンラインインタビューを受ける林晃汰選手 ©広島ホームテレビ

 

「二軍に落ちてずっと東出(輝裕)打撃コーチと一緒にバッティングをやって、これかなというのを掴んだ。“(ピッチャーに体を向けないことを)絶対にやれ。もっと意識してそれだけやっておけばいいから”と言われて、そこから割り切って“それだけやろう”と思い切ってできた」と明かす。

 

やるべき事がはっきりとした結果、5月18日に一軍登録。そして29日のロッテ戦で待望のプロ第1号のホームランを放った。
2月のキャンプで今年の目標を「一軍でホームラン」と語っていた林。通算13打席目にして、その目標を達成して見せた。

 

第1号記念のホームランボールは手元に置いてあり、後日家族に渡す予定だという。

今後必要なものについて聞かれると、
「守備も走塁もバッティングも、もっとレベルアップしないといけない。そこはしっかりと、がむしゃらにやっていきたい」と締めくくった。

 

広島ホームテレビ『ひろしま深掘りライブ フロントドア』(土曜13:00) 2021年6月5日放送
ライター 湯谷葉子

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