「広島の歩き方」vol.19中編 広島・本通商店街を歩きます | 伝統を受け継ぎながら進化を続ける老舗をご紹介
小嶋沙耶香アナウンサーが『地球の歩き方 広島』を片手に、広島をゆるりと散策する「広島の歩き方」。
広島の名産専門店「長崎屋」を目指して歩きます。
【パリミキ 広島本通店】
本通商店街を歩く小嶋アナ。向かって左手には並木通りも見えます。
多くの人が行き交う広島の中心地
まず立ち寄ったのは「パリミキ 広島本通店」。
ずらりと並ぶ眼鏡、サングラス。小嶋アナも夏にぴったりのサングラスを選びます。
店長の北井 政仁さんがサングラス選びのアドバイス
目的地の長崎屋について
「僕は社長と同級生。本通の青年部で一緒なんです」
と北井さんから耳寄り情報をゲット!
「ミナモアに負けないように(本通も)頑張っている」と話す北井さん
【きむら百のものがたり】
「新しいお店できてる~!」
小嶋アナが発見したのは、5月27日にオープンしたばかりの「きむら百のものがたり」。
もともと、2階と1階で婦人服を売っていたそうですが、日本の伝統食も提供する新しいスタイルにリニューアル。
店主が厳選した逸品を購入することができるきむら百のものがたり
お店の奥では、上質な生地を使った婦人服を販売しています。
婦人服エリアは「KIMURA」の名前で同じく5月にリニューアルオープン
肌触りの良いカットソー(18,700円)などが人気
1887年に創業し、6代目となる島﨑 香織さん。
働きはじめた頃に父親が他界。母親とこのお店を守ってきたそうです。
「今回のリニューアルを父も喜んでくれているはず」そう笑顔で話します。
【赤松薬局】
歴史のあるお店が新しく生まれ変わり、進化を続けている本通商店街。
こちらも歴史のある「赤松薬局」へ立ち寄ります。
本通商店街ではおなじみの赤松薬局
1615年創業、今年で410年となる赤松薬局。
場所も創業当時と変わっていないそうです。
17代目の赤松 正康代表取締役
店内にある明治時代の看板。
原爆でお店も焼けてしまいましたが、戦後、山口県の骨董店でこの看板が発見されたそうです。
「おたくの看板じゃないか」と骨董店の方が言ってくださり、戻ってきたという看板
爆心地から500mほどの場所にある赤松薬局ですが、爆風に耐えた庭石があります。
自宅の目印になったという庭石。
がれきの中から、この石が頭を出していたそうで、この石のおかげで先代は家の場所が分かったそうです。
「被爆80年。風化させてはいけない。不易流行で時代に即して変わらないといけないこと、変わってはいけないことをもっていきたい」
真剣な表情で、赤松代表はそう話しました。
【巴里馬 多山本店】
「ひろしま夢ぷらざ」に立ち寄った小嶋アナ。尾道の農家さんが作ったぽん酢を試飲させていただきました(※現在店頭販売は終了しています)
本通の老舗といえば、「巴里馬 多山本店」。
明治初期に創業。服地や洋服、バッグなどを取りそろえています。
4代目の多山 共榮さん。小嶋アナとも知り合いなんだそう
「この本通を愛している」そう語る多山さん。ここに住めて良かったと実感しているそうです
並木通りの手前を歩いている時、「平田屋川」という石板が気になったと話す小嶋アナ。
多山さんいわく、
「川があったのは覚えていますよ。今の並木通りのところ」。
並木通りの場所は、昔、川が流れていたそうで、1956年頃に埋め立てられたんだとか。
さすが、本通の歴史を知る多山さん
川があったことを示すために石板が残されているようです
娘の清水 敦子さんはお店を継ぐ5代目。
SNSを活用し、多くのお客さまに来てもらえるように発信をしています。
5代目の清水 敦子さん
伝統を守りつつ、時代に合わせて変化をする老舗が本通には多くありました。
広島ホームテレビ『ピタニュー』(2025年6月12日、16日、17日放送)
ライター:神原知里
