はじまりは古代ギリシア・・・進化し続けるカーネーション【地球派宣言】
もうすぐ母の日。
母の日にカーネーションを贈る風習は、20世紀初頭、アメリカのアンナ・ジャーヴィスが、南北戦争で負傷兵のケアを行った亡き母の追悼の会で、白いカーネーションを供えたことが起源だといわれています。
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広島県内有数の花の産地、江田島市にある楠部花園(なんぶかえん)では、赤やピンクだけではなく、緑、ベージュ、紫・・・色とりどりのカーネーションが咲き乱れています。
緑色のカーネーション (C)HOME
中には「覆輪(ふくりん)」と呼ばれ、花びらの縁に違った色が混じったものもあります。
色は何百種類とあり、次々と新品種が出ているそうです。
花びらの形も様々。
花びらの縁にギザギザの切れ込みが入った代表的な形は「剣弁」。
丸みを帯びた「丸弁」は柔らかい雰囲気のために新たに改良されたものです。
花の咲き方にも種類があります。
よく見かけるのは、1本の茎に一輪の花を咲かせる「スタンダード咲き」ですが、茎から枝分かれをして複数の花が咲く「スプレー咲き」と呼ばれるものもあります。
スプレー咲きは、ボリュームがあり、花束やフラワーアレンジメントなど、幅広い用途で使われることが多いそうです。
カーネーションは花持ちが良く、水替えをちゃんとしていれば、冬場なら2カ月、夏場でも1カ月は持つそうです。
楠部花園の楠部さんは、
「今年はお母さんに会えない人が多くいると思う。お母さんの心の癒やしのためにも、定番ですがカーネーションを贈ってもらえれば」と語ります。
カーネーションは古代ギリシャ時代から栽培されていたといわれ、とても歴史の長い花です。日本に伝わって来たのは江戸時代。
日本の花文化に取り入れられ、栽培農家の努力と熱意により新しい品種が生まれ、今も進化し続けています。
普段はなかなか伝えることができない感謝の気持ちを、カーネーションと一緒に届けてみませんか?