子ども靴を通じたSDGsの取り組み【地球派宣言】
アフリカ南部に位置するザンビア共和国で子どもたちが履いている色とりどりの靴。
実は日本から送られたものなのです。
そごう広島店の子ども服売り場のバックヤードには、大量の段ボール箱が積まれていました。中には子ども靴がぎっしり。その総数は約500足です。
そごう広島店の桧垣さんによると、
「履かなくなった靴をそのまま捨ててしまうと、環境破壊に繋がっていくので、下取りをしている」とのこと。
独立行政法人中小企業基盤整備機構の調べによると、国内で年間に生産されている衣類は約30億着。しかし、その半数が未使用のまま廃棄されています。
まだ着られる服や靴の多くが焼却処分されることで、二酸化炭素が発生し、地球温暖化などの環境問題を加速させているのです。
そんな中、そごう・西武が取り組んでいるのが、この子ども靴の下取りです。2009年から開始し、今年3月に全店舗での下取り数が100万足を超えました。
下取りで集まった子ども靴子どもは成長が早いので、数か月で靴が履けなくなることもあり、比較的新しいものが多いとのこと。
これらの子ども靴は、アフリカのザンビア共和国に送られています。
「開発途上国のお子さまは裸足で生活することが多いので、足を守る靴を日本から送り、履いていただいています」と桧垣さん。
ザンビア共和国にて今、地球のため、未来のために2030年を目標に世界中で取り組みが行われている『持続可能な開発目標・SDGs』。
このそごう・西武の活動は、SDGsが掲げる17の目標のうち6つの項目を目指しています。
SDGsの取り組みについて桧垣さんは、
「こういう環境活動は大事なことだと思う。自分に返ってくるもの。子どもたちが大きくなったとき地球があるのか。ふとそういうことを考えた時に、今、できることをやっていきたい」と語ります。
貧困、飢餓、環境汚染-様々な問題に直面している今こそ、SDGsの達成に向けて、私たちに何が出来るのか、考え、そして行動することが大切なのです。
広島ホームテレビ『みみよりライブ 5up!』
地球派宣言コーナー(2021年4月22日放送)