【安佐動物公園】日本初!マルミミゾウ妊娠 お腹の赤ちゃんは?|地球派宣言

絶滅危惧種に指定され、世界の動物園でわずか3頭しか飼育されていない希少なゾウ「マルミミゾウ」。

そのうち2頭が、安佐動物公園にいます。オスの「ダイ」とメスの「メイ」です。

 

オスのダイ

 

メスのメイ

 

そして、メイのお腹の中には、小さな命が宿っています。今年8月、エコー検査で確認されました。

マルミミゾウの妊娠が確認されたのは日本で初めてのことです。

 

8月のエコー検査の画像

 

妊娠がわかってから3カ月。お腹のなかの赤ちゃんは、どれくらい大きくなったのでしょうか?

安佐動物公園では月に2回ほどエコー検査をおこない、成長を確認しています。

 

エコー検査の様子

 

獣医師の野田さんは「心臓の大きさも赤ちゃんのほうも大きくなっていました。推定50cmくらいの大きさに育っています。けっこうお腹のなかで動いていることも、今回初めてわかりました」と言います。

 

エコー検査の解説をする獣医師の野田さん

 

さらに、エコー検査では「目」のようなものが見えましたが……

 

エコー検査で見えた目のようなもの

 

獣医師の野田さんにも、正確にはわからないのだそう。

「実は、我々もゾウの赤ちゃんのエコーを過去に見たことないですし、国内の動物園の獣医さんでも見られた方はほとんどいないので、何がどういうふうに見えているか100%わかる獣医さんはおそらくいない。

我々も経験を積んで、何が見えているかをわからないといけない」と野田さんは話します。

 

妊娠したメイは、現在25歳。高齢での出産となるだけでなく、メイにとっても動物園にとっても初めての経験です。

さらに、無事に生まれたとしても、産後、母親がストレスを感じると育児放棄をしてしまうこともあるんだそうです。

 

メイ

 

安佐動物公園では出産と子育ての環境を整えるために、クラウドファンディングを開始。

集まった支援金は、精密な検査機器や赤ちゃんゾウのミルクの購入などにあてられる予定です。

 

引用元:安佐動物公園クラウドファンディングのホームページ

 

安佐動物公園・園長の阿部さんは、メイの応援を呼びかけました。

「出産に向けて皆さんに応援してもらいたい。それから、絶滅にひんしているマルミミゾウのことを知ってもらいたい。動物園でマルミミゾウが見られるのは国内では安佐動物公園だけですし、世界でも現地以外では日本でしか見られない。

アフリカゾウの貴重なゾウなので見てもらえればと思います。」

 

応援を呼びかける園長の阿部さん

 

ゾウの妊娠期間は、およそ20カ月。

順調に育てば、来年の8月から10月頃に出産を迎える予定です。

 

 

 

 

広島ホームテレビ『ピタニュー
地球派宣言コーナー(2024年11月27日放送)

SDGs

 

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